債券続伸、需給バランス良好で買い優勢-長期金利は2週間ぶり低水準

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19日の債券相場は続伸。ギリシャ情勢に関す る警戒感や需給環境の良好さが相場を支えた。長期金利は約2週間ぶり の低水準を付けた。

長期国債先物市場で中心限月9月物は前日比4銭安の147円01銭で 取引を開始。いったんは146円98銭まで売られたものの、水準をすぐに 戻し、上昇基調を強めた。午後に入ると一段高となり、14銭高の147 円19銭と中心限月の日中取引ベースで9日以来の高値を付けた。結局 は147円19銭と、この日の高値で引けた。

JPモルガン・アセット・マネジメントの塚谷厳治債券運用部長は 相場が堅調な展開となった理由について、「海外金利が落ち着いてきた ことに加えて、国内的にも需給バランスが改善しており、買いが入って いる」と指摘した。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の339回債利回 りは0.435%と、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値と 横ばいで始まり、取引が進むにつれて水準を下げた。午後からは買いが 一段と強まり、新発債としては2日以来の低水準となる0.415%を付け た。

日銀、決定会合運営見直し

日本銀行はこの日、18日から開催の金融政策決定会合で、政策方針 の現状維持を賛成多数で決めた。ブルームバーグがエコノミスト35人を 対象に実施した事前予想調査では全員が現状維持を予想していた。日銀 はまた、経済・物価情勢の展望(展望リポー ト)の公表を年4回に増 やす一方、金融政策決定会合の開催を年8回に減らすなど、金融政策決 定会合の運営を見直した。

JPモルガン・アセット・マネジメントの塚谷氏は、日銀決定会合 について、「予想通りの結果だった。もっとも来年以降、決定会合の回 数を減らすと発表したことはサプライズ」と述べた上で、「午後3時半 からの黒田総裁会見に注目している」と語った。

18日の米国債相場は下落。米週間新規失業保険申請件数やフィラデ ルフィア連銀景況指数から景況感の改善が示唆されたことが、債券売り につながった。朝方の国内相場は米国市場の影響を受け、売りが先行し たものの、下落圧力は限定的だった。アジア時間の米10年国債利回りは 前日の終値水準2.33%から2bp程度低い水準で推移している。

DIAMアセットマネジメントの山崎信人上席ファンドマネジャー は、この日の相場について、「昨日のFOMC(米連邦公開市場委員 会)通過後の動きに乗り遅れた向きの買い。ギリシャ情勢に関する警戒 感も債券買いを支えている」と話した。

18日のユーロ圏財務相会合でのギリシャ支援協議は対立したまま終 了し、首脳らは22日に緊急サミットを招集せざるを得ない事態となって いる。

--取材協力:赤間信行、Daisuke Sakai.

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