ギリシャの銀行に3回目の資本注入必要か-救済合意成立でも

過去2年間に2回の資本注入を受けたギリシ ャの銀行は、リセッション(景気後退)による貸倒損失の増加で3回目 の注入が必要になりそうだ。

ギリシャの銀行資産の91%を持つ4大銀行は、延滞債権や焦げ付き 融資のデフォルト(債務不履行)を受けた引き当ての増加で有形コア資 本が120億ユーロ(約1兆6800億円)失われる恐れがある。ギリシャが 欧州の債権者と追加の融資供与で合意するとしても、次の救済には経営 難の銀行に再び注入するための資金を含める必要が出てくるだろう。

不良債権が前四半期に増加したのは、ギリシャ経済が再びリセッシ ョンに陥ったことや、新政権が債務を免除するのを期待して国民が返済 を遅らせたことが背景。回復が頓挫したことでギリシャ・ナショナル銀 行(NBG)、ピレウス銀行、アルファ銀行、ユーロバンク・エルガシ アスの4大銀を合わせて590億ユーロに上る延滞債権と焦げ付き融資の 半分が不履行となった場合、4行は160億ユーロの貸倒損失を計上する 可能性がある。

米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスのアナリス ト、ノンダス・ニコライデス氏は「1-3月(第1四半期)に不良債権 がピークに達すると予想してきたが、今は2016年のある時期がピークに なると予想する」と述べ、「焦げ付き融資などの問題債権がデフォルト に陥るリスクは高い。銀行への新たな資本注入が必要になる可能性はあ る」と述べた。

NBGとピレウス銀、ユーロバンクの広報担当はコメントを控え た。アルファの広報担当からの返答はない。

原題:Greek Banks Face Capital Hole Even If Bailout Agreement Reached(抜粋)

--取材協力:Christos Ziotis.

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