イエレン議長が言及した賃金の明るい兆し、株にも希望の光

米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン 議長は米国の今の賃金増加ペースについて過度の明るさは示さなかった が、雇用コスト指数の伸び率の拡大と平均時給の上昇は「明るい兆し」 だと発言した。

消費者が増えた資金を支出するよりも貯蓄や借金返済に回す傾向が 強まる環境下では、時給上昇は企業の利益率だけでなく金利にも影響す るとはいえ、株式市場にとっても「希望の光」となり得る。

UBSのストラテジスト、ジュリアン・エマニュエル氏は最近のリ ポートで、「米国株は賃金上昇時の金利上昇にうまく対応している」と 指摘。デューク大学やCFOマガジンと共同で行ったUBSの調査で賃 金や給料が向こう1年で平均3.3%増加するとのCFOらの見通しを引 用し、給料の伸びが早期に低下する可能性は低いと述べた。これは消費 者物価上昇率の予想を大きく上回るものであり、自由に使える資金が若 干増えることになる。

実際、最新の政府統計では平均時給は前年比で2.3%増加した。直 近の消費者物価指数(CPI)総合指数は前年比で0.2%低下した。

これまでのところ燃料費の低下に伴う節約分がそのまま裁量的支出 の増加につながってはいないことから、とりわけ金利上昇で貯蓄のイン センティブが高まれば賃金が回復しても簡単には支出増加をもたらさな いだろう。しかしながら、希望を持てる兆しではある。

原題:Yellen’s ‘Hopeful Sign’ on Wages Also a Hopeful Sign for Stocks(抜粋)

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