英バークレイズ、米国のノンエージェンシーMBS取引停止へ

更新日時

英銀2位のバークレイズは金融危機前に発行 された非政府保証の米住宅ローン担保証券(MBS)の通常取引を取り やめる。規制厳格化に伴う措置。

米証券化商品トレーディング責任者のアダム・ヤーノルド氏が電話 インタビューで語った。部門内で他の業務に配置転換するため、失職す るトレーダーはいないという。同氏は「株主資本利益率(ROE)改善 に向けた戦略の微調整だ」と説明した。

世界の銀行は金融危機後の新たな規制への対応を進めている。JP モルガン・チェースのデータによれば、政府関連機関が関与していない いわゆる「ノンエージェンシー債」の残高は金融危機後に大きく減少し たものの、危機前の発行分は7000億ドル(約86兆円)余り残っている。

バークレイズが停止するのは、住宅市場低迷時にほぼ全ての証券が ジャンク級(投機的格付け)に引き下げられた市場。英規制当局はその ような資産に対して準備する資本を、他の証券に対してよりも多く確保 するよう銀行に要求している。

ヤーノルド氏によると、同行はそれ以外の種類のノンエージェンシ ーMBSの「マーケットメーク」は続ける。それらにはファニーメイ (連邦住宅抵当金庫)とフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)が発 行したリスクトランスファー債、新発債、資産担保証券(ABS)、商 業用不動産ローン担保証券(CMBS)などが含まれる。

これらの証券については異なるアプローチを取ると同氏は指摘。そ の理由として、格付けが高めであり、バークレイズの銀行・引き受け業 務にとってこの種のトレーディングが重要だと説明した。

米銀は危機後の規則の下で資本要件を異なる手法で計算することが 可能なため、住宅ローン証券の格付けはそれほど大きな問題にならな い。

資本規制厳格化などに伴いバークレイズのアントニー・ジェンキン ス最高経営責任者(CEO)は昨年、人員削減や債券事業縮小の投資銀 行再編計画を打ち出した。

英国勢ではロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループの 投資銀行部門も昨年11月、米住宅ローン市場からの撤退方針を発表して いた。

原題:Barclays to End Trading in $700 Billion of Mortgage Bonds (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE