債券続伸、株安・円高や40年入札順調で-長期金利は2週間ぶり低水準

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債券相場は続伸。長期金利は一時2週間ぶり 低水準を付けた。米国債が米連邦公開市場委員会(FOMC)終了後に 買い戻されたことに加え、国内株安や円高進行、40年債入札結果が順調 だったことを受けて買いが優勢となった。

18日の長期国債先物市場で中心限月9月物は、前日比16銭高の146 円80銭で始まった。その後も、じりじりと水準を切り上げ、午後の入札 結果発表後には41銭高の147円05銭と、中心限月で10日以来の高値を付 けた。その後は147円付近でもみ合いとなり、結局、147円05銭とこの日 の高値で引けた。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の339回債利回 りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値を1.5ベーシ スポイント(bp)下回る0.46%で開始。午後に入ると一時0.435%と2日 以来の水準まで下げた。午後2時半すぎから0.44%で推移している。30 年物の47回債利回りは一時2bp低下の1.46%と、新発債として5月27日 以来の水準まで低下し、その後は1.465%で推移している。

メリルリンチ日本証券の大﨑秀一債券ストラテジストは、債券相場 について、「FOMC通過による安心感から、これまで買い控えていた 投資家の潜在需要が出てきた。先物、現物ともにしっかり」と話した。 「金利上昇局面では日銀の買いオペや償還資金の再投資などから国内需 給的には債券相場のサポート材料として意識されそうだ」とも言う。

日経平均2万円割れ

東京株式相場は下落。TOPIXは前日比1%安の1616.66で終了 し、日経平均株価は1カ月ぶりに終値ベースで2万割れとなった。東京 外国為替市場でドル・円相場は一時1ドル=122円86銭と、11日以来の 円高・ドル安水準を付けた。

岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、「FOMCで利上 げへの警戒感が強かったため、ヘッジ売りが出ていた。しかし、 FOMC後は予想以上にしっかりしている。円高・株安に振れているこ とも支え」と述べた。

財務省がこの日の午後零時45分に発表した表面利率1.4%の40年利 付国債(8回債)の利回り競争入札の結果によると、最高落札利回り は1.59%と事前の市場予想1.60%を下回った。投資家需要の強弱を示す 応札倍率は2.60倍と前回の2.58倍からやや上昇した。

岡三証の鈴木氏は、「40年債入札は予想通りに順調で、無難に通過 できた。強い市場予想だったが、結果が出た後も売られるわけでもな い」と話した。

メリルリンチ日本証の大﨑氏は、「40年債そのものは日銀の買い入 れで需給が逼迫(ひっぱく)しており、実需の買いというよりも業者の ショートカバーが主体だった可能性がある」と分析した。

17日の米国債相場は小幅反落。米10年国債利回りは前日比1bp上昇 の2.32%程度となった。FOMCの結果発表前には2.40%付近まで大幅 上昇していた。18日のアジア時間では2.26%まで下げる場面があった。

FOMC声明では景気加速を指摘し、年内に利上げを実施する姿勢 を維持した。一方、その後に続く引き上げのペースは前回予測よりも緩 やかになるとの見通しも示した。

メリルリンチの大﨑氏は、FOMCについて、「年内2回といった ところが中心ではあるものの1回の可能性含みということで、ハト派的 な受け止めとなったことも追い風」だと述べた。

--取材協力:Daisuke Sakai.

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