ドルが1週間ぶり123円台割れ、FOMC受けた売り圧力根強い

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東京外国為替市場では、ドルが対円で1ドル =123円台を割り込み、1週間ぶりの安値を付けた。前日の米連邦公開 市場委員会(FOMC)でメンバーによる政策金利の長期予測が引き下 げられたことを受けたドル売り圧力が根強く残った。

18日午後3時5分現在のドル・円相場は122円98銭付近。ドルは123 円61銭を上値にじりじりと水準を切り下げ、午後には一時122円86銭 と、11日以来の安値を付けた。ユーロ・ドル相場は一時1ユーロ =1.1376ドルと10日以来の水準までユーロ高・ドル安が進み、同時刻現 在は1.1354ドル前後での取引となっている。

バークレイズ銀行の門田真一郎為替ストラテジストは、「FOMC が全体的にハト派的な内容だったので、その影響が足元でも引き続き出 てきている」と、ドル軟調の背景を説明。イエレン議長は米国の経済指 標で「決定的な証拠を待ちたい」というメッセージを示したとし、ドル 相場の方向性は指標次第だと付け加えた。

FOMCは16、17日に開催した定例会合後の声明で景気加速を指摘 し、年内に利上げを実施する姿勢を維持した。ただ、その後に続く引き 上げのペースは前回予測よりも緩やかになるとの見通しも示した。当局 者が示した2015年末の政策金利の予測は0.625%への上昇で維持された が、16年末の予想は1.625%と3月の予測1.875%から引き下げられた。

三菱東京UFJ銀行の野本尚宏調査役(ニューヨーク在勤)は、 FOMCについて、15年の金利予測が据え置かれたものの、16、17年を 下げたことで、「最終的に金利が行き着く先は一緒だが、ペースが非常 に緩やかというメッセージになった」と説明。金融政策に対する感応度 が高い米2年債利回りが低下し、ドル売りの展開になったと言う。

米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は会合後の記者会 見で、「4月に開催された前回会合以来、雇用増加のペースは上向き、 労働市場の伸びは一段と改善した」と発言した。

17日の米国債市場では2年債相場が上昇し、同利回りは0.65%程度 と、2週間ぶりの低水準となった。

日銀会合の影響は限定的か

日本銀行は18日から2日間の日程で金融政策決定会合を開く。ブル ームバーグが8-15日にエコノミスト35人を対象に実施した調査による と、7月の緩和予想はごく少数となり、年内の緩和予想も半数割れまで 減少した。

バークレイズの門田氏は、日銀会合について、「あまり大きな方向 性が出るような材料でもなくなっている」と言い、「結局は米指標次第 で利上げ期待がどう動くというのが一番のポイントになっている」とみ る。

--取材協力:大塚美佳、Netty Ismail、小宮弘子.

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