中国株、実は07年バブル時より割高-チャートが示す真のコスト

中国株は上海総合指数が示すより、ずっと割 高になりつつある。

投資家は中国本土株の指標として最も注目される上海総合指数に基 づき、バリュエーション(株価評価)は割高だがなお合理的な水準にあ ると結論付けるかもしれない。現在の同指数の予想株価収益率( PER)は19倍と5年ぶり高水準近辺だが、2007年の株式バブル当時 の36倍と比べるとかなり低い。米S&P500種株価指数の17倍とほぼ同 じだ。

上海総合指数を指針とする問題点は、中国株の94%はバリュエーシ ョンが同指数より高いことだ。同指数で価格の低い銀行株の比重を高く していることが原因。PERの平均値または中央値を使えば、別の姿が 浮かび上がってくる。中国株は現在、上海総合指数が史上最高値を付け た07年10月当時より2倍ほど割高で、世界主要10市場のどれよりも3倍 余りPERが高い。

CLSAの鄭名凱(フランシス・チョン)ストラテジスト(香港在 勤)は12日付リポートで、「中国株の上昇相場は07年当時よりもろい」 と指摘した。

以下の4つのチャートは、銀行株の影響を少なくした場合に中国株 が世界の他の市場と比べてどのような姿になるか、上海総合指数と中国 株全般との間になぜそれほどの差があるのかを示す。

1.中国株のPER:中国の証券取引所に上場している銘柄の向こう1 年間の予想利益に基づくPERは約58倍(中央値)。米国は18倍、日本 は16.5倍だ。

2.上海総合指数の構成銘柄の比重:金融株が全体の29%と、10業種で 最大。2位の工業株は23%。

3.現在と07年との比較:上海総合指数のバリュエーションは前回のバ ブル当時より低いが、それは銀行株の非常に強い影響力によるところが 大きい。

4.銀行株のバリュエーション:上海と深圳両市場のCSI300の金融 株指数の予想PERは12倍と、10業種で最も低い。最も高いテクノロジ ー株は約65倍。

原題:Real Cost of China Stocks Dwarfs 2007 Bubble as Valuations Jump(抜粋)

--取材協力:Kyoungwha Kim.

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