FOMC:当局は依然9月に利上げの軌道に-市場関係者の見方

更新日時

米連邦公開市場委員会(FOMC)は16、17 日に開催した定例会合後の声明で景気加速を指摘し、年内に利上げを実 施する姿勢を維持した。ただ、その後に続く引き上げのペースは前回予 測よりも緩やかになるとの見通しも示した。

これについて市場関係者のコメントは以下の通り。

◎FOMCは正常化への道を引き続き「蛇行」-ジェフリーズ

FOMC声明の最も重要なメッセージは当局が「正常化に向かう道 を蛇行」し続けており、2015年のある時点で利上げ開始に踏み切ると予 想していることだ。ジェフリーズのストラテジスト、ウォード・マッカ ーシー、トーマス・サイモンズ氏がリポートで指摘した。

金利予測のドット(点)の分布図から、当局者の大多数が2回の利 上げの「可能性を残している」と解釈できる。

「利上げが2回実施されるとは思わないが、2015年のドット分布図 はその選択肢を残しておくものだ」。

FOMCは17日に利上げしないことを選択したが、「利上げは今後 どの会合でも検討される」。

経済予測は「一貫性」がなく、経済成長率予測(中心傾向)は「大 幅な下方修正」となる一方で失業率予想は「やや上方向に修正」され た。

◎FOMC声明、2015年後半の利上げ見通しと整合的な印象-CRT

FOMC声明と経済予測は結局のところ「少しハト派寄りで、異常 値のドットが低下した。景気判断は現時点でまずまずだが、とてもタカ 派的とはいえない」とCRTのストラテジスト、デービッド・エーダー 氏がリポートで指摘した。

◎FOMCは依然として9月に利上げする軌道に-キャピタルE

2015年のGDP伸び率予想の下方修正は「主に第1四半期の予想外 の弱さを反映したものであり」、この修正は声明の「かなり上向きの景 気認識でバランスが取られている」と、キャピタル・エコノミクスのエ コノミスト、ポール・アシュワースがリポートで指摘した。

16年と17年の金利予測中央値の修正は「おおむね重要ではなく、経 済見通しに関する信頼の低下を告げる意図はない」。

キャピタル・エコノミクスは賃金の伸び率とコアインフレの上昇の 中で、FF金利誘導目標が15年末までに0.75-1.0%、16年末まで に2.75-3.0%に引き上げられる可能性が高いとの見方を維持。

◎FOMCは経済がおおよそ軌道に戻ったと認識-パンセオン

FOMC声明は4月よりも著しく上向きだった一方、他の文言は基 本的に変化がないと、パンセオン・マクロエコノミクスのエコノミス ト、イアン・シェファードソン氏がリポートで指摘した。

FOMCは依然として労働市場の回復の持続を確認するデータをさ らに見極めたい考えで、当局は「現時点でどう考えていようとデータに 左右される」。

FOMCが9月と12月に利上げするとの見方を維持。年内3回の利 上げも驚きではない。

16年に賃金の上昇が見込まれ、FOMCは市場や当局者の予想より も速いペースでの利上げを迫られるだろう。

◎FOMC声明に利上げ時期の「ヒント」なし-INGカーネル氏

声明は「意味のある内容の欠如が目立った」とINGのエコノミス ト、ロブ・カーネル氏がリポートで指摘した。

FOMC参加者の金利予測を示す「ドット(点)」の分布図は「下 振れの兆候」を示した。

「今回の声明には7月の利上げを示唆するものはないが、われわれ もそうしたヒントを期待していなかっただろう。当局は今、データ次第 との姿勢であり、われわれは当局者発言に耳を傾けるよりも発表される データを見ることにもっと時間を費やすべきだということを意味してい る」。

◎FOMCは市場予想よりも「ハト派的」-シティのイングランダー氏

声明は「極めて控えめだ」とシティグループ・グローバル・マーケ ッツのマネジングディレクター、スティーブン・イングランダー氏が顧 客向けリポートで指摘した。

原題:Fed Remains On Track For Sept. Rate Liftoff: CapEcon ほか

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE