米国債:2年債上昇、FOMC参加者が金利の長期予測を下げ

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17日の米国債市場では2年債相場が上昇。利 回りは2週間ぶりの低水準となった。連邦公開市場委員会(FOMC) は年内引き締め開始に向けた軌道は変わっていないと示唆した一方、参 加者らは政策金利の長期予測を引き下げた。

先物市場の動向に基づくと、トレーダーらは9月利上げの見通しに 疑いを抱き始めている。2年債と30年債の利回り差はほぼ1カ月ぶりの 大幅拡大。金利上昇ペースの鈍化がインフレリスクを高めるとの懸念が 背景にある。

野村ホールディングスの金利戦略責任者、ジョージ・ゴンキャルベ ス氏は「いずれにせよ今年後半の予想だ」と指摘。「9月にするか12月 にするかで決めかねている感じだ。利上げペースは一段と緩やかになる と示唆された。金利の変動幅は大きくならないだろう」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、金融政策見通しに 対して比較的敏感に反応する2年債の利回りは、ニューヨーク時間午後 4時56分現在で前日比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下 げて0.65%。同年債(2017年5月償還)価格は2/32上げて99 30/32。

30年債利回りは6bp上昇の3.10%。10年債利回りは1bp高 い2.32%。一時は2.40%に上昇していた。

12月利上げの確率77%

ブルームバーグがまとめたデータによると、フェデラルファンド (FF)金利先物市場では9月利上げの確率が46.5%として織り込まれ ている。この日の午後の早い時間には49.8%だった。12月利上げの確率 は今、77%として織り込まれている。

パイオニア・インベストメンツ(ボストン)のバイスプレジデン ト、リチャード・シュランガー氏は「金利の進路は明確ではなく、経済 の動向次第にになるだろう」と述べた。

FOMC参加者らは今年末の金利予測は維持した一方で、2016年末 の予測を引き下げた。

四半期ごとに発表されるFOMC参加者の予測中央値によると、15 年末のFF金利は0.625%で3月時と同水準。年内に2度、0.25ポイン トの利上げを行うことが示唆されている。

ドイツ銀行プライベート・ウェルス・マネジメント部門の債券取引 責任者、ゲーリー・ポラック氏は「前回FOMCからさほど変化してい ない」と指摘。「年内利上げの方向は変わっていない。ドットによれば 今年2度の利上げがありそうだ。市場はその先の利上げペースについて 何らかの示唆が得られると期待していたが、そうはならなかった」と述 べた。

原題:Treasury Notes Rise After Fed Cuts Longer-Term Rate Forecasts(抜粋)

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