スペインと伊の国債上昇-ギリシャ危機波及は限定的との見方

17日の欧州債市場ではスペインとイタリアの 国債が上昇。債権者側との交渉が決裂も同然のギリシャがデフォルト (債務不履行)に近づいている脅威はあるものの、この影響が波及する リスクは限定的との見方が広がっている。

スペイン10年債の同年限のドイツ国債に対する利回り上乗せ幅(ス プレッド)は2日連続で縮小。ギリシャのチプラス首相は債権者側を激 しく非難し、同国を窒息させようとしているとして欧州中央銀行 (ECB)を責めた。

スペイン10年債利回りは前日付けた10カ月ぶり高水準から低下。国 債購入プログラムなどECBの措置が奏功している状況を示した。米パ シフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は、イタ リアとスペインの両国債に投資機会があると指摘。最近のスプレッド拡 大によって「魅力的」になったと説明した。

ロンドン&キャピタル・グループの投資ディレクター、アショク・ シャー氏はブルームバーグとのテレビインタビューで、「ボラティリテ ィはさらに大きくなる見込みで、株式と債券の両分野で値幅がさらに大 きくなるだろう」と発言。ECBの量的緩和(QE)については「相場 安定に非常に効き目のある力だ」と語った。

ロンドン時間午後4時27分現在、スペイン10年債利回りは前日比3 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.33%。前日は一 時2.54%と、昨年8月14日以来の高水準に達していた。同国債(表面利 率1.6%、2025年4月償還)価格はこの日、0.245上げ93.67。

ドイツ10年債に対するスプレッドは4bp縮小の152bp。16日は 日中に176bpまで拡大し、2014年5月以来の大きさとなっていた。12 年7月には650bpに膨らんでいた。

イタリア10年債利回りは2bp下げ2.31%。前日は昨年10月30日以 来の高水準となる2.46%まで上昇した。

一方、欧州債の指標とされるドイツ10年債はほぼ変わらずで、利回 りは1bp上昇の0.81%となった。

原題:Spanish Bonds Rising With Italy’s Show Greek Fallout Has Limits(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE