岐路に立つギリシャ、独首相は協議を再び軌道に乗せられるか

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ギリシャの運命が予断を許さない状況となる 中、ルクセンブルクで18日開かれるユーロ圏財務相会合での合意はほと んど期待できない。メルケル独首相は一段と敵対的になるギリシャと債 権者側のやり取りに冷静さを取り戻させたいようだ。

緊張は高まっており、ギリシャのチプラス首相は悪い合意になるな ら拒絶する姿勢を強調。債権者の意図を非道だと非難して大騒ぎする一 方、同国が財政破綻に向かうかどうかの岐路に立つ1週間にロシアのプ ーチン大統領と会談を予定している。

ギリシャ支援協議を共通の土台と現実的目標に戻すのは救済資金の 最大の貢献国であるドイツのメルケル首相の肩にかかりそうだ。状況を 見守る米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は、解決に至ら なければ米国にも影響が波及する恐れがあると警告した。

今回のユーロ圏財務相会合は残り72億ユーロ(約1兆円)の融資供 与で合意をまとめる最後のチャンスと位置付けられるが、楽観的な見方 は少ない。欧州委員会のティマーマンス副委員長はブリュッセルで記者 会見し、「ギリシャに関する討論にもう少し誠実さがあれば助けになる だろう」と語った。

オランダやポルトガルの当局者は交渉決裂を予想。救済を受けた経 緯のあるアイルランドも、ギリシャのデフォルト(債務不履行)やユー ロ圏離脱に備えた緊急対応計画の策定に乗り出していると、事情に詳し い関係者が明らかにした。

ギリシャの支援プログラムの期限が6月30日に迫る中、チプラス首 相が「はっきりノー」と言う姿勢を表明したことを受け、ギリシャ株の 指標のアテネ総合指数は17日に4営業日続落となり、約3年ぶりの安値 に沈んだ。ユーロ圏財務相会合を翌日に控えてショイブレ独財務相は議 会証言で、独政府が最悪の事態に備えていることを明らかにした。こう したムードは他国にも広がっている。

このため付加価値税(VAT)や年金制度など協議の争点の解決は 6月25、26両日にブリュッセルで開催される欧州連合(EU)首脳会議 に委ねられそうだ。首脳会議ではギリシャ支援プログラム失効までわず か数日しかない中で、メルケル、チプラス両首相が直接向き合う。

原題:Greece at Crossroads as Merkel Aims to Veer Talks Back on Track(抜粋)

--取材協力:Helene Fouquet、Ian Wishart、Arne Delfs、Birgit Jennen、Patrick Donahue、Corina Ruhe、Antonis Galanopoulos、Rebecca Christie、Jeff Kearns、Jonathan Stearns.

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