ジャンク債の饗宴は今が終わりか-のんびり待てないトレーダー

リスク資産の饗宴の音楽が鳴りやむ時間が 「今ではないか」とクレジットトレーダーは自問している。

国債相場が変動し、企業のバランスシートの健全性が低下したと思 われる状況で、ジャンク(投機的格付け)債の売りにトレーダーは動き 始めた。

米連邦準備制度理事会(FRB)が2006年以来となる利上げに動く タイミングを告げるスモークシグナル(のろし)が上がるのを待つ一 方、ギリシャを取り巻く状況と、同国がデフォルト(債務不履行)状態 となり、ユーロ離脱に追い込まれた場合の感染波及の可能性にもトレー ダーはより多く注意を払っている。

人々の頭の中に今あるのは「利回りを求める投資家の動きに水を差 すのは何か」という問題だ。

スイス最大の銀行UBSグループのストラテジスト、マシュー・ミ ッシュ氏とスティーブン・カプリオ氏は16日付のリポートで、ジャンク 債にとって「パーフェクトストーム(最悪の事態)」とは、FRBによ る前例のない金融緩和の縮小とファンドのパフォーマンス悪化に「デフ ォルトと格下げのエスカレートが加わる状況」と指摘した。

いずれの要因も過去数年に比べて危険が増大しているように見え る。フィッチ・レーティングスによれば、主に商品価格下落の影響で、 米企業の5月のデフォルト件数は09年以来で最も急増した。バンク・オ ブ・アメリカ(BOA)のアナリストによると、一般的な利益指標を見 る限り、ジャンク級格付け企業は苦境にあるエネルギー関連企業以外で もほとんど成長していない。

リッパーによれば、米国の高利回り債ファンドから先週26億ドル (約3200億円)が流出し、今年に入り2番目に多い流出額となった。リ スク資産の今回の下落局面は買いの好機とも考えられるが、一部の投資 家はそれが分かるまでのんびり待つつもりはなさそうだ。

原題:It’s Getting Late at a Junk-Bond Party That’s Got Uncertain End(抜粋)

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