危機で鍛えられた企業、資本規制に準備万端-海外で現金保有

ギリシャのフーリス・ホールディングスで財 務マネジャーを務めるジョージ・アレビゾス氏は、資本規制の下で生き るとはどういうことなのか分かっている。

フーリスは国内とキプロス、ブルガリアで家具店イケアのフランチ ャイズ店を展開。2013年3月のキプロス救済直後の3カ月間、同社のキ プロスでの売り上げは約30%減少した。

ギリシャと債権者の協議が大詰めに向かう中、同国のユーロ圏離脱 や資本規制の懸念が強まっている。危機で鍛えられた企業幹部らは懸念 しながらも、長引く混乱のおかげで最悪の事態への準備が整っていると 話す。

アレビゾス氏はインタビューで、「われわれはキプロス事業でこの ような問題を経験済みだ」と説明。「ただ、短期的には常に激しい混乱 がある」と語った。

09年にギリシャを発端とするユーロ圏債務危機が起きてから、企業 は銀行の貸し渋りやリセッション(景気後退)からの脱却に苦闘する国 内経済、同国のユーロ圏での将来をめぐる不確実性に直面してきた。こ ういった混乱の時代は、海外で現金を保有する、輸出市場を開拓するな ど、企業に貴重な教訓を教えてくれたと幹部らは語る。

最大72億ユーロ(約1兆円)の救済資金の供与を可能にするための ギリシャと債権者側の交渉が決裂し、この企業の準備態勢が試される可 能性がある。救済プログラムは月末で終了するため時間切れとなる恐れ があり、それは13年のキプロスのように資本規制が実施されることを意 味する。企業はその可能性に向け静かに準備を進めている。

原題:Greek Capital Controls Baked In as Companies Store Cash Abroad(抜粋)

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