ガスプロム、LNGプラント拡張めぐる決定を来年以降に延期

ロシアの国営ガス輸出会社ガスプロムは、石 油・天然ガス開発プロジェクト「サハリン2」の下で建設された国内唯 一の液化天然ガス(LNG)プラントの拡張をめぐる決定を少なくとも 来年まで先延ばしした。

ガスプロムのアレクサンドル・メドベージェフ副最高経営責任者 (CEO)はモスクワで、当社と英・オランダ系ロイヤル・ダッチ・シ ェル、日本のパートナー企業(三井物産、三菱商事)は拡張を決める前 に同プラントの3つ目の設備に関する計画を完成させる必要があると指 摘。予算面ではパートナー各社の合意を得ているものの、設備拡張を正 当化するのに十分なガス資源が必要だと述べた。

成長しつつあるアジアのエネルギー市場での事業拡大を目指すシェ ルは2013年以来、生産能力を50%増強することを主張している。クリミ ア併合後のロシアと米国・欧州連合(EU)との間で緊張が高まる中、 ガスプロムは14年4月にプーチン大統領の支持を獲得。ロシア通信 (RIA)の今月3日の報道によると、ノバク・エネルギー相は能力拡 大について8月にも判断を下す可能性があると語った。

メドベージェフ氏は「現在FEED(フィード=プラントの基本設 計業務)が進められている段階だ」と指摘、フィードの予備段階は今 秋、主段階は来年中に完了する予定であり、その結果が出れば経済的、 技術的、資源関連などあらゆる疑問に対する答えが出る」と述べた。

ガスプロムとシェルは年間生産量を現在の1000万トンから1500万ト ンに引き上げることを検討している。ガスプロムは昨年、ウラジオスト クのLNG施設建設など複数の代替案があると説明。それがガスプロム にとってより好ましい選択肢だと、メドベージェフ氏が14年3月に話し ていた。

原題:Sakhalin LNG Expansion Decision Put Off Until at Least Next Year(抜粋)

--取材協力:Jake Rudnitsky.

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