5月の貿易収支は2カ月連続で赤字-輸出の伸び悩み続く

更新日時

輸出から輸入を差し引いた5月の貿易収支速 報は2カ月連続で赤字となった。赤字額は前年同月より大幅に減少した ものの、前月より拡大。数量指数も3カ月ぶりに減少に転じた。原油価 格の下落に伴う輸入の減少傾向が続いている一方で、中国向けの自動車 を中心に輸出が伸び悩んだことが主因。

財務省が17日発表した貿易統計によると、貿易収支は2160億円の赤 字だった。赤字幅は前年同月比で76.5%縮小した。前月は558億円の赤 字。ブルームバーグのエコノミスト調査による貿易収支の予想中央値 は2588億円の赤字だった。輸出は2.4%増の5兆7405億円と9カ月連続 で増加したものの、数量指数は3.8%減の82.8だった。輸入は8.7%減の 5兆9564億円と5カ月連続で減少した。

輸出は半導体等電子部品が11.8%増、船舶が37.1%増など。中国向 けは1.1%増と3カ月連続で増加したものの、自動車は内需の落ち込み によって43.8%減と7カ月連続で減少した。数量ベースでも44.1%減と 4カ月連続で大幅な落ち込みをみせた。財務省は大型連休で平日の日数 が少ないことも影響しているとの見方を示した。

米国向けは7.4%増と9カ月連続で増加したものの、伸び率は6カ 月ぶりに1けた台に落ち込んだ。自動車は18.1%増と好調だったが、自 動車の部品などが減少した。欧州連合(EU)向けは有機化合物や船舶 を中心に0.4%増と6カ月連続で増加した。

一方で、輸入は原油価格の下落を背景に原粗油が31.7%減、液化天 然ガス(LNG)も44.1%減だった。

SMBC日興証券の牧野潤一チーフエコノミストは発表後のリポー トで、季節調整済みの5月の輸出金額が前月比2.7%減と2カ月連続で 減少していることを指摘した上で、「米国・中国・資源国などの海外需 要の不振による実質輸出の停滞が主因だ」と指摘。特に自動車は中国と 米国の需要の頭打ちで不振が見込まれるとしている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE