5月の英インフレ率0.1%に上昇-デフレ懸念は短命に終わる

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英国の5月のインフレ率は上昇し、4カ月ぶ りにプラスとなった。前月にゼロを割り込んだため浮上したデフレ懸念 は、わずか1カ月で払拭(ふっしょく)された。

英政府統計局(ONS)が16日発表した5月の消費者物価指数 (CPI)は前年同月比0.1%上昇し、ブルームバーグがまとめたエコ ノミスト予想中央値と一致した。4月のインフレ率はマイナス0.1%。

5月のコアインフレ率は0.9%と、前月の0.8%を上回った。エコノ ミスト予想は1%だった。

インフレ率はイングランド銀行(英中央銀行)が目標とする2%を 大きく下回る状況にあるものの、カーニー総裁は今年後半に上向き2016 年に目標水準に向かうと予想している。英中銀は今月の金融政策委員会 (MPC)で政策金利を過去最低の0.5%に据え置いた。物価上昇圧力 をめぐる当局者の見解は16日公表のMPC議事録で明らかになる。

キャピタル・エコノミクス(ロンドン)のエコノミスト、サミュエ ル・トゥームス氏は「デフレはわずか1カ月しか続かなかったが、イン フレ率が2015年いっぱいは極めて低い水準にとどまる公算が大きいとい うのが全体像だ」とし、「英国の弱いインフレ見通しはMPCが政策金 利をあと1年ほど過去最低に維持することを確実にする可能性が高い」 と語った。

ポンドの対ドル相場は統計発表後に下落。ロンドン時間午前10時10 分(日本時間午後6時10分)現在は前日比0.2%安の1ポンド=1.5568 ドルで取引されている。

原題:U.K. Consumer Prices Rise as Deflation Proves Short-Lived (2)(抜粋)

--取材協力:Harumi Ichikura.

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