米国株:反発、FOMCは利上げ急がずとの観測

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16日の米株式相場は反発。ギリシャのユーロ 加盟国としての将来に不透明感が深まる中で、米金融当局は利上げを急 がないとの観測が広がった。

エトナやユナイテッドヘルス・グループが高い。健康保険業界が再 編期に向かっているとの観測が広がった。生活必需品株ではモンスタ ー・ビバレッジが特に上げた。オラクルやアドビ・システムズも上昇。 一方でユナイテッド・レンタルズは下落。投資判断の下方修正が嫌気さ れた。このほか航空株は続落となった。

S&P500種株価指数は前日比0.6%高の2096.29。ダウ工業株30種 平均は113.31ドル(0.6%)上げて17904.48ドル。

ミラー・タバクの株式ストラテジスト、マット・メイリー氏は「こ こ数日間に大きく売られたため、売られ過ぎの状態からの反動が見られ る」と分析。「ギリシャ情勢の行方は依然としてはっきりせず、しばら くこの状況が続くだろう。ただきょうのところは、ギリシャ情勢が投資 家の動きを抑えてはいないようだ」と述べた。

FOMC会合

米連邦準備制度理事会(FRB)はこの日から2日間にわたり FOMCを開催。第1四半期にマイナス成長に陥った直後だけに、市場 では政策金利の据え置きが予想されている。

米商務省が発表した5月の住宅着工件数(季節調整済み、年率換 算、以下同じ)は前月比11.1%減の104万戸。前月は117万戸に修正され た。4、5月合わせた着工件数は2007年11-12月以来で最も多かった。 ブルームバーグがまとめたエコノミスト81人の5月の予想中央値は109 万戸だった。着工件数の先行指標となる住宅建設許可件数は、2007年8 月以来の高水準に増加した。

ギリシャは、デフォルト(債務不履行)回避に必要な救済資金を得 るために一段の譲歩をする考えはないことを示唆している。そうした中 で投資家は交渉の進展状況を知るための手掛かりを探している。ドイツ のメルケル首相は融和的なトーンを強め、「ギリシャをユーロ圏にとど めるためにできることは全てしたい」と述べた。

ギリシャ・リスク

LPLファイナンシャル(サンディエゴ)の市場ストラテジスト、 アンソニー・バレリ氏は「ギリシャ・リスクは数年前よりも低下してい ると、市場は正しく認識している」とし、「金融市場での混乱は全て限 定的だ。投資家はギリシャ問題について、世界の経済や金融市場への影 響よりも、ギリシャ自身への影響の方がずっと大きい孤立した出来事で あると正しく認識している」と述べた。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数( VIX)は3.8%低下し14.81。前日は11週ぶり高水準に達していた。

S&P500種の業種別10指数は全て上昇。特に生活必需品株指数が 大きく上げた。

原題:U.S. Stocks Advance Amid Greek Talks as Fed Policy Makers Meet(抜粋)

--取材協力:Roxana Zega、Annelise Alexander.

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