エルニーニョ現象、虫害などで品質低下のコメ供給に追い打ち

エルニーニョ現象の影響でアジア全域で農地 の乾燥が予想される中、コメの供給過剰が縮小している。供給過剰によ りコメ価格は1年余り前から下落している。

世界のコメ在庫は既に8年ぶりの低水準に落ち込みつつある。世界 最大のコメ輸出国であるタイは、虫害などにより在庫の品質が大幅に低 下したため大半を飼料用や工業用に売却する可能性がある。一方、2010 年以来となるエルニーニョ現象がフィリピンやインドネシア、インドの 農産物生産を脅かしている。プライス・フューチャーズ・グループ(シ カゴ)のジャック・スコビル氏は、世界の食料価格が約5年ぶりの安値 となる中、モンスーンシーズンに降雨が少なければコメ価格は40%余り 上昇する可能性があると予測する。

HSBCホールディングスのアジア経済調査共同責任者、フレッ ド・ニューマン氏は「リスクが大きくなるのはこれからだ」と指摘し た。

エルニーニョ現象は、世界人口の半数が主食とするコメの市場を混 乱させつつある。国際通貨基金(IMF)は、かつて世界最大のコメ輸 入国だったフィリピンの食料供給に天候関連で支障が出る恐れがあるこ とから、同国が輸入を増やす必要があるとの見通しを示している。

原題:As Tons of Bug-Infested Rice Rots, El Nino Threatens More Damage(抜粋)

--取材協力:Cecilia Yap、Brian K. Sullivan、Prabhudatta Mishra.

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