原油の供給過剰、数十年で最長に-OPECのシェア確保で

原油の供給過剰は少なくともここ30年で最も 長期にわたって継続しそうだ。石油輸出国機構(OPEC)が市場シェ ア確保を目指す中、それはほぼ避けられない状況にある。

国際エネルギー機関(IEA)のデータによれば、世界の原油供給 は過去5四半期にわたって需要を上回り、既に1997年のアジア通貨危機 以来、最も長期にわたる供給過剰となっている。データによると、 OPECが現在のペースで生産を続ければ、供給過剰期間は7-9月 (第3四半期)までには少なくとも85年以来で最長となる見込みだ。

OPECが生産を減らす兆しはほとんどない。米ゴールドマン・サ ックス・グループは、OPEC最大の産油国であるサウジアラビアが、 米シェールオイル生産会社への圧力を強めるため増産する可能性が高い と予想。ドイツのコメルツ銀行によると、イランが核開発プログラムを めぐって米欧などと合意に達し同国の輸出に対する制裁が緩和されれ ば、OPECの供給は今年さらに膨らむ可能性がある。

コメルツ銀の商品調査担当責任者、オイゲン・ワインベルク氏は 「原油の供給過剰解消には一段と長くかかりそうだ。イランが復帰しな くても、IEAのデータは供給過剰が年内は続く可能性を示唆してい る」と指摘。「2016年までに過剰が解消されるとの見通しは、現段階で は妥当ではないようだ」と述べた。

IEAが11日発表した報告書によれば、OPECの5月の生産量は 日量3130万バレルで、「向こう数カ月間」はこの水準近辺で推移する見 通し。

原題:Longest Oil Glut in Decades Looms as OPEC Pumps Up Market Share(抜粋)

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