再生医薬品開発のヘリオス、初値は23%高に-眼科用染色剤も

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人工多能性幹細胞(iPS細胞)由来の再生 医薬品の開発や製造などを手掛けるヘリオスが16日、東証マザーズ市場 に新規株式公開(IPO)した。公開価格の1200円に対し買い気配で始 まり、午前9時40分に形成された初値は23%高の1470円だった。

同社は2011年2月の設立で、東京都港区に本社を置く。iPS細胞 を分化誘導することで作製したRPE細胞を医薬品として提供すること による新しい治療法の開発を目指し、まずは加齢黄斑変性など眼科領域 をターゲットとしている。加齢黄斑変性は、欧米では成人の失明原因の 1位、日本でも4位。また、化合物医薬品分野では眼科手術用補助剤の 開発、販売も行う。13年にはRPE細胞で大日本住友製薬と共同開発契 約を結んだ。同分野では新日本科学や澁谷工業、ニコンとも連携、化合 物医薬品ではわかもと製薬にライセンスを供与している。

15年12月期の業績計画は、売上高が前期比74%減の7300万円、営業 損失は16億3800万円(前期5億6800万円の赤字)、1株損失は43円1 銭。上場に際し公募606万株、オーバーアロットメントによる売り出 し90万9000株を実施。主幹事は野村証券。

SBI証券の藤本誠之シニアマーケットアナリストは、創薬ベンチ ャー銘柄について「過去は人気があったが、直近ではサンバイオなど2 銘柄連続で公募価格を割れ、ヘリオスも心配されていた。株数を事前の 計画よりもかなり減らし、価格も下げて条件を変えたので、妥当な価格 がついた」との見方を示した。

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