過去最大44兆円に増えた中国の信用取引、次の弱気相場示唆か

中国株の次の弱気相場到来の兆候を、どうい った材料からつかむか。一部の市場関係者は過去最大の3580億ドル (約44兆2000億円)に膨らんだ信用取引に着目している。

交銀国際とラボバンク・インターナショナルは、この3年間で積み 上がった信用取引ポジションの巻き戻しが始まった場合、当局は相場の 下げを抑えるのに苦労すると予想する。5月28日の6.5%安を含め、今 年これまでの上海総合指数の大幅下落は、ほぼ全て信用取引規制をめぐ る投資家の懸念から引き起こされた。中国証券監督管理委員会(証監 会)は6月12日、株取引のために証券会社が貸し出せる資金額に制限を 設ける草案を示した。

正徳人寿保険の運用担当者、呉侃氏(上海在勤)は「レバレッジを 利かせた投資家がいったん持ち株を減らし始めたら、それは彼らが相場 に対して慎重姿勢に転じたことを意味し、恐らく相場調整を引き起こ す」と述べた。

信用取引を行う投資家が市場から引き揚げれば、中国株の上昇相場 の最大の原動力の一つが勢いを失うことになる。シンガポール国立大学 の客員教授で、証監会の国際諮問機関メンバーでもあるアンソニー・ネ オ氏は、信用取引のための借入金が非常に多いことから、追い証が必要 となる投資家が株式売却を迫られ、相場下落が加速度的にきつくなるリ スクがあると指摘した。

証監会は12日、信用取引と空売りの上限額を証券会社の正味資本の 4倍に抑える草案をウェブサイトに掲載した。現在は上限はない。

原題:China’s Next Bear Market Seen in $358 Billion of Margin Debt (1)(抜粋)

--取材協力:Sarah McDonald、Fox Hu.

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