GPIF水野氏:代替投資チームを拡充-重要なプレーヤーに

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年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF )の水野弘道理事兼最高投資責任者(CIO)は、オルタナティブ(代 替)資産に投資するチームを拡充しつつあり、準備が整えばこの資産ク ラスで重要なプレーヤーになると述べた。

水野氏はニューヨークで開催された年金・投資に関する会議で、G PIFは代替資産への投資を義務付けられているわけではなく、好機を 見いだした時に行うと語った。

英プライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社コラー・キ ャピタルのパートナーだった水野氏は、代替資産への多額の投資に伴う 現実と課題を理解しているため、この資産クラスに投資しなければなら ないとは思っていないと言う。

厚生年金と国民年金の運用資産137兆円超を抱えるGPIFは昨年 10月末の資産構成見直しで、国内債の目標値を従来の60%から35%に下 げる一方、内外の株式は12%から25%に、外債は11%から15%にそれぞ れ引き上げた。インフラ投資やPE、不動産などオルタナ投資にも全体 の5%を上限に資金を投じる方針だ。

GPIFの役職員数は5月9日時点で84人と、海外の主要な公的年 金を下回る。政府の有識者会議から運用と組織統治(ガバナンス)の抜 本的な改革を提言される直前の2013年10月にはオルタナ投資の専門チー ムを設置した。

今年1月には運用部にオルタナティブ投資課を新設したほか、高度 な専門知識や経験を持つ人材を確保するための「運用専門職」を導入。 2月から3月にかけてはインフラ投資とPE、不動産の実務とマネジメ ント経験を持つ運用専門家を「若干名」募集した。4月にはオルタナ資 産の管理機関を公募すると発表した。

三谷隆博理事長は昨年12月のインタビューで、水野氏には「運用部 門の統括」を期待していると発言。目先は「オルタナ投資の体制整備に 力を尽くしてほしい」と話した。

GPIFは昨年2月に電力発送電、ガスパイプライン、鉄道など内 外インフラへの投資を始めると発表。日本政策投資銀行とカナダのオン タリオ州公務員年金基金(OMERS)などと提携し、投資信託を通じ て5年程度で最大約27億ドルを投じる方針だ。

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