米国株:下落、ギリシャ交渉こう着や鉱工業生産を嫌気

更新日時

米株式相場は下落。週末に行われたギリシャ と債権者との交渉決裂や、米鉱工業生産が市場予想を下回ったことが嫌 気された。S&P500種株価指数は過去100日間の平均を下回った。

ユナイテッド・テクノロジーズが安い。傘下のシコルスキー・エア クラフトの低迷で、2015年の利益目標を下方修正したことが嫌気され た。シコルスキーは売却ないしスピンオフ (分離・独立)の可能性が ある。マイクロン・テクノロジーも下落。アナリストによる投資判断引 き下げを受けた。マイクロソフトは3営業日続落となった。

S&P500種株価指数は前日比0.5%安の2084.43。ダウ工業株30種 平均は107.67ドル(0.6%)下げて17791.17ドル。

スタイフェル・ニコラウス(セントルイス)の運用担当者、チャ ド・モーガンランダー氏は「市場の目は全て崖っぷちのギリシャ協議に 向けられている。この影響で米国だけでなく、世界全体のリスク市場が 動いた」とし、「ギリシャ協議と米金融当局をはじめとする中央銀行の メッセージが、今週のテーマだ」と続けた。

14日にブリュッセルで行われたギリシャと債権者との協議は、債権 者側の要求とギリシャ政府の妥協案の間の溝が埋まらずわずか45分で終 了した。欧州の当局者らは15日、救済資金を受け取るための交渉の席に 戻り一段の譲歩をするよう、ギリシャ政府に圧力を強めた。

FOMC会合

米連邦準備制度理事会(FRB)は16日から2日間の日程で連邦公 開市場委員会(FOMC)を開催する。市場では利上げ見送りが見込ま れている。ブルームバーグのデータによれば、前回のFOMC以降の経 済指標改善を受け、9月利上げの確率は53%に上昇している。17日のイ エレン議長の記者会見では、さらなるヒントが得られる可能性がある。

この日発表の経済指標を見ると、5月の鉱工業生産指数(製造業、 鉱業、公益事業の生産を対象、季節調整値)は前月比で0.2%低下し た。ブルームバーグがまとめた予想では0.2%上昇が見込まれていた。 また6月のニューヨーク連銀製造業景況指数は市場の予想外に低下し た。

一方で、米住宅建設業者の景況感を示す住宅市場指数は6月に持ち 直し、9カ月ぶりの高水準となった。気温の上昇や景気見通しの改善を 背景に、購買見込み客が市場に戻ってきた。

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)は12%上昇し15.38。

業種別指数

S&P500種の業種別10指数では資本財・サービスと生活必需品の 指数が特に大きく下落。ユナイテッド・テクノロジーズは3カ月で最大 の下げとなった。

マイクロン・テクノロジーは3.5%安と、S&P500種で値下がり率 が最大となった。モルガン・スタンレーが投資判断を「売り」相当に引 き下げた。

マイクロソフトは1.1%安。この10営業日で9回目の下落となっ た。

原題:U.S. Stocks Decline Amid Greek Debt Standoff, Factory Data Miss(抜粋)

--取材協力:Inyoung Hwang、Annelise Alexander.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE