NY外為:ユーロのボラティリティ3年半ぶり高水準

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15日のニューヨーク外国為替市場ではユーロ のドルに対するボラティリティが高まった。ギリシャ救済交渉が決裂し たことが影響した。

欧州当局者がギリシャに対して交渉を再開し、救済を得るべく一段 の譲歩を求めて圧力を強めると、ユーロは変動した。ユーロは過去50日 間および100日間平均を上回る水準で推移している。朝方の米経済統計 で景気の勢いが回復していないことが示されると、ユーロは下げを埋め た。

BNPパリバの通貨ストラテジスト、バシーリ・セレブリアコフ氏 (ニューヨーク在勤)は「このイベントはボラティリティーを高める」 と述べ、「ユーロ圏にとって、ギリシャの離脱は明るい材料だという見 解にはくみしない」と続けた。

ブルームバーグがまとめたデータによると、ユーロ・ドルの1カ月 物インプライド・ボラティリティ(IV、予想変動率)はニューヨーク 時間午後5時現在で0.36ポイント上昇して14.1%。一時は14.39% と2011年12月以来の高水準となった。ドル・円は9%、ポンド・ドル は9.07%となっている。

ユーロは対ドルで0.2%上昇して1ユーロ=1.1283ドル。対円で は0.2%上げて1ユーロ=139円25銭。ドルは対円でほぼ変わらずの1ド ル=123円42銭。

ユーロが上昇

ユーロは過去2週間で2.5%上昇。域内のインフレ率低下が底を打 ち、経済成長が加速するとの楽観が背景だった。

コメルツ銀行の為替戦略責任者、ウルリッヒ・ロイヒトマン氏(フ ランクフルト在勤)は「チャートだけを見ると、ブリュッセルやギリシ ャ発の具体的な問題があるとは想像もつかないだろう」と述べた。

ブリュッセルでの協議決裂でギリシャ救済交渉の次の山場は18日の ユーロ圏財務相会合となる。ギリシャがデフォルト(債務不履行)を回 避し、ユーロ圏にとどまるのかどうかを左右する重要な会合となる。

ロイヤル・ロンドン・アセット・マネジメントの複合資産担当責任 者、トレバー・グリーサム氏(ロンドン在勤)は「18日の会合は本当に 転機となる会合だ」と述べ、「週内はボラティリティーが見られるだろ う」と続けた。

ナショナルオーストラリア銀行の通貨戦略グローバル共同責任者、 レイ・アトリル氏(シドニー在勤)はブルームバーグテレビジョンのイ ンタビューで、「まだどうなるかは分からないが、今の状況を考えると 6月末時点である種デフォルト的なイベントが起きるリスクは50対50に 近いと言うべきだろう」と述べた。

原題:Euro Volatility Increases to 3 1/2-Year High as Greek Talks Fail(抜粋)

--取材協力:Kevin Buckland、Naoto Hosoda、David Goodman.

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