ECB総裁、ギリシャ首相に圧力-駆け引きの行方は予断許さず

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は15 日、ギリシャ救済をめぐる交渉の行き詰まりを打開する責任は同国政府 にあるとの見解を示し、チプラス政権に圧力をかけた。

総裁は欧州議会がブリュッセルで開いた経済通貨委員会で証言し、 「全当事者がさらなる努力をすることが必要だが、ボールは明らかにギ リシャ側にあり、必要な措置を取るのはギリシャ政府の仕事だ」と述べ た。欧州には「強力で包括的な合意が必要であり、それも早急に必要 だ」と続けた。

ギリシャと債権者側の協議が14日に決裂しデフォルト(債務不履 行)回避に必要な資金供与の合意ができない中で、ECBはギリシャの 銀行システムの命運を握っている。ギリシャの銀行向け流動性支援の規 模と担保規則についてECBは今週も協議する。

ドラギ総裁は「ECBが交渉の成功に向けてできる限りのことをし ていると保証できる。ギリシャの銀行に支払い能力がある限り、流動性 の供給は続ける」と述べた。

ECBはまた、ギリシャ政府の短期証券の発行額引き上げを許容す ることも可能だ。ドラギ総裁は「状況は流動的だ」とし、「政策委員会 が政府証券の上限について再検討するには現在のプログラム査定の成功 裏の完了とそれに続く実践について信頼できる見通しが立ち、ユーロ圏 諸国による救済資金が供与されることが示唆されることが必要だ」と述 べた。

さらに、プログラム査定の完了と資金供与の決定は「完全にユーロ グループ(ユーロ圏財務相会合)次第であることが明白でなければなら ない」とも述べた。

量的緩和プログラムを最後まで実施する意向もあらためて示し、 「月600億ユーロ相当の公的および民間部門資産の購入を2016年9月ま で続けることがECBの明確な方針だ」と言明した。

原題:Draghi Puts Pressure on Tsipras as Greek Talks Go to the Wire(抜粋)

--取材協力:Scott Hamilton、Jillian Ward、Alessandro Speciale.

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE