リセッションの脅威迫るスイス中銀、利下げ余力はほぼゼロ

国内経済は6年ぶりのリセッション(景気後 退)の瀬戸際にあるものの、スイス国立銀行(中央銀行)のヨルダン総 裁には利下げの余力がほどんど残されていない。

スイス中銀は預金金利を過去最低のマイナス0.75%としている。同 中銀は消費者物価の低迷や半年前に実施したスイス・フランの対ユーロ 相場の上限廃止による景気縮小に見舞われている。ブルームバーグの月 次エコノミスト調査によると、資金需要急増のリスクを冒さずに一段の 利下げに踏み切ることは不可能で、マイナス1%が恐らく限界だと受け 止められている。

バンクJサフラ・サラシンのチーフエコノミスト、カルステン・ユ ニウス氏は「預金金利の一段の引き下げは資金需要の増加につながる公 算が大きいため、スイス中銀は避けたがるだろう」と予想。「同中銀は 事実上下限に達した」と指摘した。

スイス中銀は18日に金利決定を発表し、新たな成長・インフレ見通 しを公表する。政策変更は見込まれていないものの、ヨルダン総裁はギ リシャ危機からの脅威とユーロ圏分裂リスクに注目し、見通しが悪化す ればさらなる行動も辞さないとの意向を表明する公算が大きい。

スイスの1-3月(第1四半期)はマイナス0.2%成長だった。ブ ルームバーグのエコノミスト調査では今四半期の国内総生産(GDP) も減少が見込まれており、予測通りならスイス経済は2009年以来のリセ ッション(景気後退)入りとなる。

原題:Swiss Face Recession Threat With Rate Firepower Seen Near Empty(抜粋)

--取材協力:Andre Tartar、Joel Rinneby.

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