米国株(12日):反落、ギリシャ交渉で進展乏しく

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12日の米株式相場は反落。週間での上昇分を ほぼ消した。ギリシャはデフォルト(債務不履行)回避に間に合うタイ ミングで債権者と合意にこぎ着けられないとの懸念が強まった。

エネルギー株は1.2%安。原油相場の続落が響いた。シスコシステ ムズやインテルを中心にテクノロジー株も下落。ヘルスケア株も下げ、 イーライ・リリーは2.8%の値下がり。一方、原油の下落を背景に航空 株は上昇。コンピューターネットワーキングのソフトウエアを手掛ける シトリックス・システムズは3日続伸した。

S&P500種株価指数は前日比0.7%安の2094.11。週間ベースで は0.1%未満の上昇。ダウ工業株30種平均はこの日、140.53ドル (0.8%)下落の17898.84ドル。ナスダック総合指数は0.6%安。

ボヤ・インベストメント・マネジメントのシニア市場ストラテジス ト、ケアリン・キャバナー氏は「ギリシャの状況は合意しそうになるた びにつぶされる」と指摘。「ギリシャをめぐる状況が不透明になると、 起こり得る衝撃についての憶測が飛び交い、一触即発に近い状況にな る」と述べた。

ギリシャと債権者の合意に関して、市場のセンチメントが悪化する 中、S&P500種は週間ベースでの上げをほぼ消した。

ドイツのメルケル首相はギリシャのチプラス首相に救済の条件とな る枠組みの受け入れを迫った。ユーロ圏の当局者らはギリシャに財政を 安定させる案を12日中に提出するよう要求した。

FOMC会合

米連邦公開市場委員会(FOMC)は来週に定例会合を開き、利上 げ時期の見通しについて協議する見通し。最近の経済指標は年内利上げ の正当性を裏付けている。会合後には経済予測や政策金利予測が公表さ れるほか、イエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長が記者会見す る。

5月の米生産者物価指数(PPI)は前月比で上昇。燃料コストが 少なくとも5年ぶりの大幅な伸びを示し、全体の上昇をけん引した。 PPIは前年比では1.1%低下と、市場予想と一致した。

6月の米消費者マインド指数は市場の予想以上に上昇した。消費者 は賃金の見通しに関して過去7年間で最も楽観的になっている。

12日はS&P500種の業種別10指数すべて下落。エネルギー株の下 げが最もきつく、エクソンモービルやシェブロンが安い。

イーライ・リリーは2.8%安。ヘルスケア株指数は1.1%安と、4日 ぶりの下落。メルクは1.8%下げて6週間ぶりの安値となった。

航空株は高い

ブルームバーグ米航空株指数は1.2%高。週間での下げを3.6%に縮 小した。JPモルガン・チェースの12日のリポートによれば、米国内運 賃引き上げが広がりつつある。アメリカン航空グループは1.7%、ジェ ットブルー・エアウェイズは1.3%それぞれ値上がりした。

シトリックス・システムズは2.2%高。少なくとも3人のアナリス トが投資判断を引き上げた。

原題:U.S. Equities Decline as Greek Debt Talks Show Little Progress(抜粋)

--取材協力:Sofia Horta e Costa.

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