米国債:小幅安、トレーダーは市場の安定化に期待

更新日時

12日の米国債は小幅安。投資家は世界的な債 券安の後で米国債相場が落ち着き始めているとみている。

10年債利回りはほぼ変わらず。同年債利回りは過去2カ月間で55ベ ーシスポイント(b p、1 b p=0.01%)上昇した。今週は昨年10月 以降で最高となる2.50%に迫った。バンク・オブ・アメリカ(BOA) メリルリンチのデータに基づくと、ボラティリティーは4月末から 約25%上昇した。

欧州連合(EU)のトゥスク大統領は債務交渉を故意に引き延ばし ているとギリシャのチプラス 首相を批判。これを手掛かりにドイツ債 が上昇し、米国債利回りは押し下げられた。

ソシエテ・ジェネラルのトレーダー、ショーン・マーフィー氏(ニ ューヨーク在勤)は「市場は若干、不安定になった」と述べた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後4時59分現在、10年債利回りは前日比1bp上昇の2.39%。同年債 価格(表面利率2.125%、 償還期限2025年5月)は4/32下げて97 21/32。

BNPパリバの金利ストラテジスト、アーロン・コーリ氏(ニュー ヨーク在勤)は大幅な売りの後で「債券投資家は勢いが減速するのを待 っていた」と述べた上で、来週の連邦公開市場委員会(FOMC)を控 えた「一時的な猶予でしかない」と続けた。

利上げ見通し

ブルームバーグがまとめたデータによると、フェデラルファンド (FF)金利先物動向に基づく9月利上げの確率は53%となっている。

労働省が発表した5月の生産者物価指数(PPI)はほぼエコノミ スト予想に沿っていた。

この日の独10年債利回りは5bp下げて0.83%。11日は10bp下げ た場面もあった。スペイン債とイタリア債は利回りが上昇。ギリシャが デフォルト(債務不履行)に向かいつつあるとの観測を背景に、ユーロ 参加国の高利回り国債を売る動きが強まった。

原題:Treasury Bond Traders Betting on Stability After Volatile Ride(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE