オバマ米政権、TPP推進が頓挫の危機に-説得工作加速へ

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米大統領に通商問題の一括交渉権を付与する 大統領貿易促進権限(TPA)法案の成立が民主党議員の動きによって 阻止された。オバマ政権は環太平洋連携協定(TPP)の交渉妥結を2 期目の中心的政策課題と位置付けており、TPA可決はその前提条件。 頓挫を避けるには大統領が100人近くの民主党議員を説得し、支持を早 急に取り付ける必要がある。

下院本会議は12日、自由貿易協定の影響で失職した労働者を支援す る貿易調整援助制度(TAA)法案を賛成126、反対302で否決した。続 いて行われたTPA法案の採決では賛成219、反対211の賛成多数となっ たが、手続き上、TAA法案が可決されない限り、TPA法案は大統領 には送付されない。下院での再採決は16日にも行われる。

アーネスト大統領報道官は今回の結果について「手続き上の失敗」 だと述べ、最終的には民主党議員が支持に回り、TPA法案は署名のた め大統領に送付されると楽観していると語った。

下院歳入委員会のライアン委員長(共和、ウィスコンシン州)は採 決後の記者会見で、「大統領はなお自分の政党と協議する必要がある。 この法案はまだ終わっていない」と述べた。

TAA法案の採決では86人の共和党議員と40人の民主党議員が賛成 票を投じた。反対に回ったのは共和党156人、民主党144人。下院本会議 で議員全員が投票する場合、法案可決には218の賛成票が必要。

原題:Obama Must Act Quickly to Rescue Trade Negotiating Bill in House(抜粋)

--取材協力:James Rowley、Peter Cook、Billy House、Sahil Kapur、Angela Greiling Keane、Justin Sink、Toluse Olorunnipa.

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