ウォール街のエコノミスト、議会によるFRB改革は不要

米連邦準備制度理事会(FRB) 改革がワシントンで話題となっている。上院銀行委員会のシェルビー委 員長は先月、FRBを強化できると考える法案を提出した。これについ てブルームバーグはエコノミストに調査した。

米経済全体に影響する金利水準を決定する米連邦公開市場委員会 (FOMC)において、ニューヨーク連銀総裁は常に投票権を持ち、輪 番制で投票する他の11の地区連銀とは異なる位置付け。この点をめぐっ ては民主・共和両党から不満の声がある。

こうした特権を踏まえてジャック・リード上院議員(民主、ロード アイランド州)は昨年、NY連銀総裁もFRB理事7人と同様に大統領 が指名し上院が承認する職位とする法案を提出した。リード議員はNY 連銀総裁の議会証言も求めている。シェルビー委員長(共和、アラバマ 州)は同案を採用し、今年提出した法案に盛り込んだ。金融危機時に救 済でNY連銀総裁が大きな影響力を行使した点も、説明責任の強化が必 要なもう1つの理由だとリード議員は言う。

ブルームバーグのエコノミスト調査では、NY連銀総裁を政治任用 とすることを望まないとの回答が62%を占め、賛成意見は14%にとどま った。つまり、ウォール街は最後の貸し手であるNY連銀総裁が民間セ クター重視の感覚を持つことを求めているという意味だ。これは連邦準 備法の制定時にさかのぼる考え方だ。

同調査ではまた、イエレンFRB議長やフィッシャーFRB副議長 以外のFRB理事が経済見通しや投票を説明するために十分な回数のス ピーチを行っているかどうかも質問した。ウォール街のエコノミスト の54%は理事の説明が十分と回答し、8%は不十分と答えた。一方、理 事はほとんどの場合、議長の投票と同じであるため、理事の説明は重視 しないという回答は30%に上った。言い換えれば、理事の説明責任に約 半数のエコノミストが満足しているものの、理事の意見は独立したもの ではないため彼らが述べた意見は重要でないと3分の1近いエコノミス トが受け止めている。

原題:Wall Street Economists See Scant Need for Congress to Change Fed (抜粋)

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