国交省がJALに厳重注意処分、機長が操縦室で客室乗務員と写真撮影

日本航空の運航中の旅客機で、機長が客室乗 務員と写真撮影をして航空法に定められた見張り業務を怠ったとして、 国土交通省は12日、同社に対し厳重注意処分を行い、再発防止策の報告 を指示した。

JALと国交省の発表によると、7日朝の札幌発大阪行きの機内 で、副操縦士がトイレに行くために離席し、安全確保のため女性客室乗 務員(28)が入れ替わりに操縦室に入った。機長(47)は同乗務員を副 操縦士の席に座らせ、自分のスマートフォンで2人の写真を撮影したと いう。JALでは同乗務員の報告を受けて機長を乗務停止処分とし、今 後厳正に処分するとしている。

操縦室に操縦できるものが1名となって写真を撮影している状況で は「十分な外部監視を行えず」、航空法に反しているという。JALに よると、操縦室内で機長が自分のスマホを使用した行為や客室乗務員を 着席させた行為は社内規定に抵触するとしている。同社運航業務部長の 太田英明氏は、機長の記念撮影の申し出を同乗務員は何度か断ったが、 機長に押し切られたと12日の記者会見で明らかにした。

今年3月にはドイツの格安航空ジャーマンウイングスのアンドレア ス・ルビッツ副操縦士が機長を操縦室から締め出し、機体を山に墜落さ せたとみられている。これを受け国交省では4月28日、操縦室に乗務員 等を常時2名以上配置することや職員に対する教育や周知を徹底するな どの安全対策を講ずるよう指示していた。

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