再び緩和ラッシュか-アジアの中銀、バブルのリスク助長も

資産価格バブルの膨張で中央銀行が果たす役 割について活発な分析が近年行われている。ニュージーランド(NZ) と韓国が11日に利下げするなど直近のアジア太平洋地域の中銀の動きを 受け、今後もこうした研究が進みそうだ。

米連邦準備制度理事会(FRB)による金融緩和を背景とした記録 的な住宅ローンのブームから10年を経て、アジア太平洋の政策当局者は バブルのリスクをあおりつつある。NZと韓国に追随し、オーストラリ アと中国も追加緩和に踏み切るとの観測がある。

NZ準備銀行は11日、同国最大の都市での不動産ブームにもかかわ らず利下げを決めた。同じ日に韓国中銀も利下げを発表し、既に過去最 高水準にある家計債務水準をさらに押し上げる恐れがある。オーストラ リア準備銀行のスティーブンス総裁は10日、シドニーの「常軌を逸し た」住宅価格を嘆きながらも追加利下げの可能性はあるとの見解を示し た。

世界的な株高をリードしてきた中国では、当局の姿勢が景気刺激モ ードに戻っており、中国株の時価総額は過去1年で6兆5000億ドル (約800兆円)増加した。

こうした政策対応が示すのは、中銀は特定の資産セクターでの過剰 な流動性の危険を認めつつも、成長鈍化や雇用が弱まる状況では他に選 択肢がほとんどないといった点だ。将来、価格が急落した場合、後始末 に追われるリスクもある。

HSBCホールディングスのアジア経済調査共同責任者、フレデリ ック・ニューマン氏は「アジアの中銀は抜き差しならない状況にある。 追加緩和はバブルをあおるリスクがあるが、手をこまぬいているわけに もいかない」と指摘した。

原題:There They Go Again: Asia Central Bank Policies Spur Bubbles (1)(抜粋)

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