米ヘッジファンドのサムスン再編案反対、財閥めぐる議論に

米ヘッジファンド運営会社のエリオット・ア ソシエーツを率いる資産家ポール・シンガー氏にとって、韓国企業と争 う上でこれほど大きな相手はいないだろう。同氏は計画されているサム スングループの事実上の持ち株会社である第一毛織によるサムスン物産 の吸収合併に反対し、韓国最大の企業、さらには同国で最も裕福な一族 に異議を申し立てることになった。

予想通り韓国内は大騒ぎ。地元メディアはシンガー氏を干渉してく る部外者として批判し、同氏の動機に疑問を投げ掛け、国内企業への保 護強化を主張している。韓国経済新聞は証拠もなく、インサイダー取引 などの違法活動に関して監督当局にシンガー氏を調査するよう求めた。

だが、サムスン支持一色ではなく、数百人の少数株主は足並みをそ ろえてシンガー氏を支持している。そして、恐らくより重要なのは政府 が中立的な姿勢を維持してきている点だ。シンガー氏が呈した疑問は1 つの合併案にとどまらなくなっている。韓国の財閥が持つ特権的地位 や、財閥が今後も特別扱いを受けるべきなのか議論も起きている。

「経済改革連帯」のエグゼクティブディレクターを務める漢城大学 のキム・サンジョ教授は、「サムスンと韓国は岐路に立っている」と指 摘。「サムスンが従来の手法にこだわる、または韓国がエリオットに対 する国家主義的な動きをあおるようなら、外国人投資家の韓国への関心 は下がるだろう」と話した。

原題:U.S. Fund Takes On Korea Inc. in Clash With Richest Family (1)(抜粋)

--取材協力:Jonathan Browning.

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