米国株:小幅続伸、米景気を楽観-ギリシャ協議にらみながら

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11日の米株式相場は小幅続伸。小売売上高と 失業保険統計が景気の強さへの信頼感を高めたことが買いを誘った。ギ リシャ債務協議の進展状況にも注目が集まった。

鉄道株がけん引役となり、輸送株は2日連続で上げた。コンピュー ターネットワーキングのソフトウエアを手掛けるシトリックス・システ ムズは6.7%高。アクティビスト(物言う株主)が抜本的改革を迫った ことが好感された。一方、エネルギー株は安い。海上掘削企業に対して アナリストが後ろ向きな見解を示した。ツイッターは通常取引終了後の 時間外取引で一時13%上昇した。同社はディック・コストロ最高経営責 任者(CEO)の辞任を発表した。

S&P500種株価指数は前日比0.2%高い2108.86で終了。一時 は0.5%上昇する場面もあった。ダウ工業株30種平均は38.97ドル (0.2%)上げて18039.37ドルで終えた。ナスダック総合指数は0.1% 高。

コモンウェルス・ファイナンシャル・ネットワークのブラッド・マ クミラン最高投資責任者(CIO)は「現在は景気回復とギリシャ懸念 が綱引きしている状態だ」と指摘。「景気は本当に回復しており、第1 四半期は世界の終りではなかった。ギリシャは短期的に注目されている 大きな材料だ」と述べた。

ギリシャ

国際通貨基金(IMF)の代表団はギリシャのデフォルト(債務不 履行)回避につながる合意への進展がないままブリュッセルを後にし た。欧州連合(EU)のトゥスク大統領はギリシャに対し救済条件を受 け入れるかどうかの決断を迫った。

ギリシャのチプラス首相はドイツとフランスに対して、合意に向け 「さらに集中して」取り組むことを約束した。

5月の米小売売上高は前月から伸びが加速した。伸びは全般にわた り、特に自動車や衣料品、建築資材が目立った。週間新規失業保険申請 件数は14週間連続で30万件を下回った。

S&P500種は5月に付けた最高値から2カ月ぶりの安値まで最大 で2.4%下げた。早ければ9月にも利上げが実施されるとの懸念が背 景。

オッペンハイマーファンズのクリシュナ・メマニ最高投資責任者 (CIO)は「相場上昇には景気に関する良いニュースが必要だ。小売 売上高が弱い内容だったなら、問題となっていただろうが、そうならな かった。データは予想を大きく上回るような回復は示しておらず、まず まずで底堅い回復を示している」と語った。

セクター別動向

S&P500種の全10セクターのうち、ヘルスケアや公益事業、通信 サービスなど7セクターが上昇した。

鉄道株が輸送銘柄や工業株を押し上げ、ダウ輸送株平均は続伸 し、1.1%上げた。CSXは2.9%上昇し、1カ月ぶりの大幅高。

シトリックス・システムズは6.7%高と、S&P500種構成銘柄で上 昇率首位となり、8カ月ぶりの高値を付けた。アクティビストとして知 られるエリオット・マネジメントのジェシー・コーン氏は2部門の売却 や自社株買いの拡大などを求めた。

原題:U.S. Stocks Rise as Optimism on Economy Overshadows Greece Talks(抜粋)

--取材協力:Alan Soughley、Inyoung Hwang.

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