元ドイツ銀行行員らをフランクフルト検察が捜査

元ドイツ銀行行員のグループがフランクフル ト検察当局の調べを受けている。配当に関連する税控除を投資家にもた らした取引に関する捜査の一環だが、この税控除をめぐっては論争が起 きていた。

こうした取引を手掛けるため自らの企業を設立した元ドイツ銀行行 員らを取り調べるため、検察は3年に及ぶ捜査を拡大した。この事件で 拘束された1人の男性の弁護士を務めるノルベルト・ガッツワイラー氏 が明らかにした。同氏の顧客は税担当弁護士ハンノ・ベルガー氏で、同 氏はこうした取引に関して与えた助言をめぐり2012年から捜査を受けて いるという。

検察は9日、捜査の一環としてドイツ銀行のフランクフルト本店を 捜索した。同行は7日に最高経営責任者(CEO)の交代を発表したば かり。

この取引手法はドイツの税制の抜け穴を利用し、株式の空売り投資 家と実際の保有者が共に、1度だけしか支払われなかった配当に関する 税控除の申請をできるようにするもの。取引に関与した銀行が発行した 納税証明書が使われていた。問題の規定は12年に廃止された。

ガッツワイラー氏は10日のインタビューで、「こうした取引は執行 時は合法だったと税制の専門家全員が当時そう言っていた。検察は事後 的に合法的活動を犯罪に仕立て上げようとしている」と主張した。

ドイツ銀行の広報担当ロナルト・ワイヒェルト氏はコメントを控 え、検察に問い合わせるよう求めた。フランクフルト検察の報道官は被 疑・被告側の弁護士の発言にはコメントしないと語った。

ガッツワイラー氏は捜査対象となっている元ドイツ銀行行員の身元 は承知していないと説明。フランクフルトとケルン、ミュンヘンの検察 がこの取引手法をめぐり顧客や複数の銀行を調べている。南ドイツ新聞 が10日、元ドイツ銀行行員の関与を先に報じていた。同紙は元行員らが ルクセンブルクに会社を設立したと伝えた。

原題:Ex-Deutsche Bank Employees Probed in ‘Cum-Ex’ Case, Lawyer Says(抜粋)

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