君たち間違ってるとウェーバー氏-イエレン議長とドラギ総裁に

スイス最大の銀行UBSグループ のアクセル・ウェーバー会長は、他の人々と反対の主張をすることで知 られる。

欧州ソブリン債危機が深刻化した暗い時代にドイツ連邦銀行の総裁 を務めていたウェーバー氏は、欧州中央銀行(ECB)が導入した国債 購入のための証券市場プログラム(SMP)に強く反発し、2011年に連 銀総裁を任期途中で辞任した。

そのウェーバー氏が、今度は世界の主要中央銀行が誤っていると訴 えている。同氏はオピニオンページ「プロジェクト・シンジケート」に 今週掲載された論説で、米連邦準備制度理事会(FRB)やECB、日 銀など主要中銀の多くが採用する伝統的なインフレ目標について、もは や目的に適合しているといえないと持論を展開した。

一部の消費財価格の上昇率が任意の目標を達成したかどうかを重視 する戦略は、金融の世界を片方の目だけで見ており、先の金融崩壊の引 き金となったような債務や資産価格の積み上がりを見過ごす結果になる と、ウェーバー氏は主張した。

同氏は「消費者物価指数を重視する金融政策が経済構造をゆがめる 一方、成長を促進する創造的破壊を妨げ、モラルハザード(倫理の欠 如)を生み、将来の不安定の種をまいている」と指摘。インフレ目標が 「過度に拡張的で非対称的な金融政策」を促しているとの見解を示し た。

ウェーバー氏はその上で、「短期的な消費者物価の安定は経済、財 政あるいは金融の安定を保証しない。中銀はこの事実を受け入れ、包括 的かつ長期的な金融政策アプローチを採用すべき時機に来ている」と結 論付けた。

原題:Axel Weber Tells Yellen, Draghi & Co: You’re Doing it Wrong

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