ガンホー:他社ゲームの配信に参入、「パズドラ」に次ぐ収益源確保

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スマートフォン向けゲーム「パズル&ドラゴ ンズ」(パズドラ)が人気のガンホー・オンライン・エンターテイメン トは、他社制作ゲームの配信や運営を行うパブリッシング事業を開始す る。これまでは自社ゲームに限って配信していたが、扱うタイトルを増 やすことで、国内外で収益を多様化する狙いがある。

森下一喜社長が10日、この事業のための組織を近く立ち上げ、買収 や資本・業務提携も選択肢になるとブルームバーグのインタビューで述 べた。従来も事業提案が他社からあり、オンラインゲームを運営してき たノウハウを活用して「パブリッシングすることがわれわれにとって強 みであるならば、その強みを生かしていく」と話した。

ガンホーは、国内で3600万ダウンロードを超える大ヒットとなった パズドラとともに業績を伸ばした。現在はパズドラ関連の売り上げが9 割を超え、地域別でも国内が大半を占める。任天堂がディー・エヌ・エ ー(DeNA)との資本・業務提携を通じてスマホゲームに進出する 中、今後の成長に向け、パズドラに続くヒットゲームの創出や海外展開 が課題となっていた。

エース経済研究所の安田秀樹アナリストは、多くのスマホ向けゲー ムがパズドラと似通ったものになり、「近い将来、ユーザーに飽きられ て市場が縮小する可能性がある」と分析。ガンホーは「先手を打って新 しいビジネスモデルを生み出すことができるかが課題」と述べた。

パブリッシング事業は、国内のゲーム企業の海外展開に加え、海外 企業の国内進出を支援する。森下社長は直接、指揮を執らず、これまで 同様に自社ゲームの開発と運営が中心となる。

中国配信は10-12月

また森下社長は、開発中のスマホ向けの新規ゲームは「今までにな いプレー体験」ができるものだと明らかにした。森下氏は、スマホゲー ムの表現方法は「ほとんどやり尽くされている」と分析。新しい取り組 みに挑戦した開発中のゲームの成否は「ホームランか三振」の両方の可 能性があり、「人々の生活習慣を変えていけるか」が重要だと話した。

昨年12月に発表したパズドラの中国での配信は10-12月期になる見 込み。テンセント・ホールディングス(騰訊)と提携し、現地化を進め ている。パズドラは北米で700万件、韓国で200万件などのダウンロード 実績がある。

ガンホーはソフトバンクの持ち分法適用会社。2日の発表による と、ソフトバンクは議決権の40%を持つ。

ガンホー株は11日、森下社長の発言が伝えられ上昇。一時、前日 比2.8%高の483円まで買われた。終値は同2.1%高の480円。

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