ウクライナ債急落、IMF当局者発言でモラトリアム観測再燃

10日の金融市場でウクライナ国債の価格が急 落した。ウクライナが債券保有者への支払いを停止しても国際通貨基金 (IMF)は同国への支援を継続できるとの見解をIMF当局者が示し たことが売り材料となった。

ウクライナの5億ドル(約610億円)相当の9月償還債はほぼ3カ 月ぶりの大幅安となった。IMFのリプトン筆頭副専務理事は9日にワ シントンで、民間債権者への支払いが滞っている国にIMFが融資する ことは認められていると発言した。

これを受け、約190億ドル相当のウクライナ債の額面切り下げに債 権者が応じない場合、同国が対外債務の支払い停止を選択するのではな いかとの懸念が再燃した。ウクライナ議会では先月、政府にモラトリア ム(債務支払い猶予)の宣言を認める法案が可決された。

キャンター・フィッツジェラルド・ヨーロッパの新興市場担当マネ ジングディレクター、ドレー・シンプソン氏(ロンドン在勤)は10日の 電子メールで、「IMFの声明により、ウクライナがモラトリアムを利 用するとの見方は強まる可能性がある」と指摘した。

9月23日償還債の価格はキエフ時間午後8時5分(日本時間11日午 前2時5分)現在、3.16セント安の額面1ドル当たり52.34セントと、 3月17日以来の大幅下落。26億ドル相当の2017年7月償還債は1.74セン ト下落した。

原題:Ukraine Notes Fall as IMF Says It May Lend If Creditors Not Paid(抜粋)

--取材協力:Marton Eder、Andrew Mayeda.

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