米金利にらみ投資家動けず-S&P500種変動幅は20年で最小

米連邦準備制度の行動を待つ株式投資家は、 車のヘッドライトに照らされて立ちすくむシカと同様、身動きが取れな い状況にある。

添付チャートはS&P500種株価指数が今年、少なくとも1995年以 降で最小のレンジで取引されていることを示した。2015年の安値は年初 来高値を6.5%下回る水準にすぎない。同指数採用の個別銘柄も同じ状 況で、高値から安値までの幅の平均は18%と、過去20年で最小。

S&P500種は過去3年にわたり毎年2桁の上昇率を記録した後、 今年はわずか1%の上昇にとどまる。経済指標の改善は一層の増益につ ながると一部のマネーマネジャーは受け止めているが、指標改善は米金 融当局による連続的な利上げの引き金となり株式の投資妙味を減らす恐 れがあるとみる向きもある。

マックイーン・ボール・アンド・アソシエーツのビル・シュルツ最 高投資責任者(CIO)は電話インタビューで「根強い不透明感の表れ だ。相反することが多いため、方向感と活気を欠くレンジ相場の展開と なっている」と指摘した。

S&P500種は9日、前日比0.04%高の2080.15で終了し、5月21日 に付けた過去最高値を約2.4%下回る水準にある。同指数は11年10月以 降、10%の下げ局面がなく、こうした規模での値下がりがないのは07 年10月までの4年7カ月間以降では最長だ。

米株式相場は引き続き回復力があるものの、狭い軌道で推移してお り、S&P500種は100日平均をわずか5ポイント下回る水準。同指数は 先週は前週末比0.7%安で終了。変動幅が1%未満となったのは6週連 続で、1994年5月以来最も長期にわたる静けさを見せている。

原題:S&P 500 in a Vise as Price Range Shrinks to Smallest in 20 Years(抜粋)

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