第一生命:20年に世界トップ5目指す、米国でドル建てM&Aも

来年10月に持ち株会社体制に移行する第一生 命保険は、海外での合併・買収(M&A)を通じて、2020年までに利益 水準などで世界トップ5入りを目指す。前期(2015年3月期)に保険料 等収入で戦後初めて日本生命を抜いてトップに躍り出たが、少子高齢化 で成熟している国内市場にとどまらず、海外戦略を一段と強化する。

渡邉光一郎社長(62)はインタビューで、昨年6月に合意した米プ ロテクティブ社の買収が完了し、「グローバル戦略的に第2ステージに 入った」と述べた。今後は「プロテクティブと米国の地域統括会社が軸 になってドル建てのM&Aができる」として、米国での事業強化を図る 考えを示した。

第一生命は10年の株式会社化・上場を前に、07年から海外事業に進 出。北米でのプロテクティブ買収以外に、アジア太平洋地域ではオース トラリアやインド、インドネシアなど5カ国で買収や出資などを行い、 今年からニューヨークとシンガポールで地域統括会社の運営を開始。日 本、北米、アジア太平洋の3極体制を取っている。

プロテクティブが拠点にする南部では、資源開発に伴い産業の活性 化や人口増加が見られ、渡邉社長は「M&Aを意欲的にやるということ で成長が見込める」との見通しを示した。70年代以降、主に保険契約の 買い取りを繰り返す手法で、拡大し続けてきた。

プロテクティブのシステムは他社の契約を取り込むことを前提に設 計されており、システム統合の費用や時間を節約できる。渡邉社長は 「効率性を上げて資本余力を生み出すことによってM&A資金をねん出 するモデルが出来ている」と評価。「このノウハウは将来的にはアジア 太平洋や日本国内の買収にも使えるかもしれない」と見ている。

アジアでは、インドで外資の出資上限が49%への緩和が決まり、出 資比率引き上げを視野に入れている。同社が26%出資するスター・ユニ オン・第一ライフについて「当然、規制に合わせた検討は常にやってい る」と述べた。

第一生命の前期の連結修正純利益は1617億円。5年後の18年3月期 に2200億円を目指している。総資産規模は13年12月現在、世界13位だ が、20年には5位以内を目指す。

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