きょうの国内市況(6月10日):株式、債券、為替市場

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●株は1月以来の4日続落、日銀総裁発言で急激円高-先物連れ荒さ

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東京株式相場は、1月に記録して以来の4営業日続落。日本銀行総 裁の国会発言をきっかけに為替市場で急激に円高が進み、先物の下落に 連れ安くなった。海運や陸運、空運株など原油高デメリット業種が売ら れ、輸送用機器や化学株も下げた。

TOPIXの終値は前日比6.14ポイント(0.4%)安の1628.23、日 経平均株価は49円94銭(0.3%)安の2万46円36銭。4日続落は TOPIXで1月7日、日経平均は同6日以来、ほぼ5カ月ぶり。

りそな銀行アセットマネジメント部の黒瀬浩一チーフ・マーケッ ト・ストラテジストは、「国内面だけ見ると、相場が上にいく要因はた くさんあるが、米国は本当に利上げをするのか、世界的な影響はどうな るのかという見極めがつかない」と指摘。日銀総裁の発言に関しては、 「米国の利上げがない場合の反動、揺り戻しを懸念し、発言したのでは ないか」と推察した。

東証1部33業種は海運や陸運、空運、倉庫・運輸、繊維、化学な ど25業種が下落。鉱業や非鉄金属、電気・ガス、サービスなど8業種は 上昇。鉱業は、米シェール層の原油生産の落ち込みは7月まで続くとの 米エネルギー情報局のリポートが影響し、9日のニューヨーク原油先物 が3.4%高の1バレル=60.14ドルと急反発したことを受けた。

売買代金上位ではみずほフィナンシャルグループ、村田製作所、マ ツダ、デンソー、ヤマハ発動機、イオン、ディスコ、いすゞ自動車が下 落。半面、ドイツ証券が投資判断を上げた三井不動産が高く、KDDI や国際石油開発帝石、住友金属鉱山、三井金属、大阪ガス、明治ホール ディングスは高い。東証1部の売買高は25億3522万株、売買代金は2 兆9411億円。値上がり銘柄数は640、値下がり1066。

●債券は大幅下落、欧米債安や20年入札控え売り-長期金利一時0.5%

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債券相場は大幅下落。先物は約1カ月ぶり安値に達したほか、長期 金利は1週間ぶりに0.5%台に乗せる場面があった。前日の米国とドイ ツの債券相場が下落したことに加え、あすに20年国債入札を控えて売り が優勢だった。

10日の長期国債先物市場で6月物は、前日比19銭安の147円12銭で 開始。その後は水準を大きく切り下げ、午後に入ると一段安となった。 黒田東彦日本銀行総裁の国会での発言を受けて円高・ドル安が進むと、 いったん買われたが、終盤売り込まれ、146円66銭と5月14日以来の安 値を記録。結局は63銭安の146円68銭と、この日の安値圏で引けた。

6月物は11日に最終売買日を控え、先物限月交代に向けた動きが進 展し、9月物の日中売買高は6月物より膨らんだ。未決済残高の建玉で は、前日段階で9月物が8.3兆円と、6月物の4.5兆円を大幅に上回り、 すでに実質的な取引の中心となっていた。10日の夜間取引から9月物が 中心限月に移行する。

野村証券の中島武信クオンツ・アナリストは、「米国やドイツ国債 相場は下げ止まった感じではない。外債と比べると円債はましな感じ」 と話した。「あすの20年債入札で本格的に買いを入れても良いと思って いる向きが、相場が上昇したので買えないと様子見姿勢になった面もあ るだろう」と話した。

現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の339回債利回 りは0.49%と、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値よ り4.5ベーシスポイント(bp)高く始まった。いったん0.485%を付けた後 に水準を切り上げ、0.50%と4日以来の0.5%台に乗せた。その 後0.48%まで戻した後、0.495%を付けている。前日は一時0.445%と1 週間ぶり水準まで下げた。新発20年物の152回債利回りは朝方に4bp高 い1.26%を付けた後、午後に入ると一時1.225%に下げ、その後 は1.245%で推移している。

●円急伸、対ドルで2週間ぶり122円台-黒田総裁発言受け買い強まる

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東京外国為替市場では円が急伸。日本銀行の黒田東彦総裁が実質実 効レートでは「ここからさらに円安はありそうにない」との認識を示し たことを受け、円買いが活発化し、対ドルでは約2週間ぶりに1ドル =122円台まで上昇した。

10日午後3時40分現在のドル・円相場は122円85銭前後。一時は122 円50銭と5月26日以来の水準までドル売り・円買いが進んだ。午後に黒 田日銀総裁の発言が報じられるまでは124円台半ばで推移していた。

黒田総裁はこの日の衆院財務金融委員会で、実質実効レートに関連 して、「円安になっているのは事実」との認識を示した上で、「ここか らさらに円安はありそうにない」と述べた。

しんきんアセットマネジメント投信の加藤純主任ファンドマネージ ャーは、「これまで財務省が相場のスピード感について言及してきたこ とはあったが、黒田総裁が実質実効相場ベースではあれど、円が安いこ と、また円安の余地が少ないことに言及したことは大きなサプライズ だ」と語った。

ユーロ・円相場も黒田発言を受けて1ユーロ=140円台半ばから一 時138円53銭と3日以来の水準まで円買いが進行。同時刻現在は138円98 銭前後で推移している。円は主要16通貨全てに対して前日終値比で上昇 している。

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