米国株:上昇、ハイテクや金融が主導-ギリシャの行方を楽観

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10日の米株式相場は上昇。ギリシャ債務協議 が進展しているとの楽観が広がる中、ハイテク株や金融株が上げを主導 した。

S&P500種株価指数の全10セクターが上昇し、特にハイテク株と 金融株の上げが目立った。インテルやマイクロソフトが高い。シティグ ループやJPモルガンも上げ、金融株指数は年初来高値を付けた。エネ ルギー株やヘルスケア株も買われた。

S&P500種株価指数は前日比1.2%高い2105.20で終了。1カ月ぶ りの大幅高となり、50日と100日の移動平均を上回った。ダウ工業株30 種平均は236.36ドル(1.3%)上げて18000.40ドルで終えた。構成す る30銘柄全てが上昇した。ナスダック総合指数は1.3%高。

ライノ・トレーディング・パートナーズ(ニューヨーク)のチーフ 株式ストラテジスト、マイケル・ブロック氏は「ドイツの根負けが公然 となった」と話した。「米国の経済指標は全般に良くなっている。しか し米金融当局が債券市場の今の荒い値動きを見て、利上げに消極的にな っている事実も、広く認識されてきた。混乱はさほどなく、原油相場も 安定していることから、相場は上昇し始めている」と語った。

ギリシャが債権者側の求めるさまざまな経済改革措置の少なくとも 一つの履行を確約すれば、ドイツのメルケル政権は救済資金の供与に同 意する可能性があると、事情に詳しい関係者2人が明らかにすると、合 意への楽観が強まった。欧州中央銀行(ECB)政策委員会はギリシャ の銀行向け緊急流動性支援(ELA)の上限引き上げを決定したと、事 情に詳しい関係者2人が匿名を条件に述べた。

最高値から2.4%安

S&P500種は8日に2カ月ぶりの安値を付け、9日はわずかに反 発。早ければ9月にも利上げが実施されるとの懸念を背景に、5月に付 けた最高値からは2.4%下げている。

バークレイズのウェルスマネジメント部門で投資戦略責任者を務め るウィリアム・ホッブス氏は、「世界経済は第1四半期に一部で考えら れたほど弱くないという証拠が、週を重ねるごとに経済指標で示されて いくだろう」と予想。「データはやや上向きのように見受けられ、米企 業の売り上げ見通しが相場に織り込まれている以上に良くなることを示 唆している可能性がある」と述べた。

ブルームバーグの調査によると、労働市場の伸びが減速するか、イ ンフレが加速しなければ、40%近い確率で利上げが9月より後に先送り されるとエコノミストはみている。

VIX

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数( VIX)は8.6%低下して13.22。過去2日間の低下幅は5月8日以降で 最大となった。

インテルはアルテラ買収を発表して以来、8営業日ぶりに上 昇。1.8%高と、半導体株をけん引した。

10年債利回りが昨年9月以来の高水準となる中、銀行株は続伸し た。シティは終値ベースで約6年ぶりの高値。

原題:U.S. Stocks Rally as Tech, Financials Lead Amid Greece Optimism(抜粋)

--取材協力:Roxana Zega.

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