インフレショック起こり得る、市場は原因を黙視-ウェルズ

米経済はようやく活気づいているかもしれな いが、良い意味でということではない。

過去15年間で初めて、米国では需要が供給を上回っている。その結 果、金融市場を混乱させるインフレショックが起こり得ると、ウェル ズ・キャピタル・マネジメントは指摘する。

ウェルズ・キャピタル・マネジメントのチーフ投資ストラテジス ト、ジム・ポールセン氏は「全体的なスピードにかかわらず、需要が供 給よりも速いペースで伸びるときはいつでも、景気回復が過熱のリスク にさらされる」と今週の顧客向けリポートで説明。「大半の投資家は深 刻な加熱の兆候を何も予測していないため、インフレ不安が台頭すれ ば、金融市場の価格形成に著しい変化が生じる恐れがあると当社は懸念 している」と続けた。

労働力の供給と戦後の拡大局面で最も弱い生産性を組み合わせた米 国の供給、つまりモノやサービスを生産する経済の能力は、6年前のリ セッション(景気後退)終了以降、2%しか伸びていないとポールセン 氏は計算している。これがあまりにも緩慢なため、本来ならば期待外れ の需要にすら劣る状況になっているが、これを投資家は認識していない と、同氏は指摘した。

現在の需要と供給の格差でも、市場の変動はさらに起こるとポール セン氏は警告する。同氏は株式に対して強気な見方を維持している一 方、海外市場への分散化を選好し、債券へのエクスポージャーを最小化 するよう勧めている。

「景気回復が需要主導型へと移行するとき、良いニュースは通常、 金融市場にとって悪いニュースとなる」と同氏は述べた。

原題:You Are Probably Ignoring the Cause of the Next Inflation Shock(抜粋)

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