元を準備通貨と認めさせたい中国に警鐘-MSCIが改革促す

人民元を世界的な準備通貨として認めさせよ うと取り組む中国に対し、株価指数を提供する米MSCIが警鐘を鳴ら した。新興市場の株価指数に中国本土株を組み入れることを可能にする には、同国による一段の政策の変更が必要だと指摘した。

MSCIは9日、人民元建て株式を同社の指数に組み入れるかどう かの決定を先送りすると発表。アクセスのしやすさや資本移動に関する 投資家の懸念をその理由に挙げた。中国の当局者は、国際通貨基金( IMF)に対し10月に予定される特別引き出し権(SDR)通貨バスケ ット見直しで人民元を組み込むよう求めている。

農銀国際証券の調査共同責任者、林樵基氏(香港在勤)は 「MSCIの決定延期は確実に、資本市場改革の加速で中国の背中を押 す。資金移動規制は緩和される必要がある」と述べた。

中国外国為替取引システム(CFETS)によれば、10日の上海市 場で人民元は前日比ほぼ変わらずの1ドル=6.2061元で終了。香港のオ フショア取引では現地時間午後5時(日本時間同6時)現在、0.05%高 の6.2097元。

交銀国際の李苗献アナリスト(北京在勤)は「人民元にSDRバス ケット組み入れのチャンスを与えるため、中国は資本勘定の自由化をさ らに押し進める必要があるだろう」と説明。「国内外でもっと自由な資 本移動を認めなくてはならない。為替相場の柔軟性を高め、外国の中央 銀行の本土債券市場へのアクセスを改善する必要がある」と語った。

原題:Yuan Gets Early Warning on IMF Ambition as MSCI Defers on Stocks(抜粋)

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