三菱航空社長:MRJの欧州・中東での営業に注力、既に引き合いも

三菱重工業傘下の三菱航空機は、開発中の三 菱リージョナルジェット(MRJ)について、欧州・中東地域への営業 に注力する方針だ。三菱航空の森本浩通社長が10日、ブルームバーグ・ ニュースなどとの共同インタビューで語った。MRJは国産初となるジ ェット旅客機。

森本氏は「既に米国とアジアからは受注している。今後は欧州の営 業体制を強化して、中東を含む欧州地域での受注につなげたい」と名古 屋空港内の本社で述べた。「欧州からの具体的な引き合いは既に来てい る」といい、「早い段階で受注の報告を行いたい」と話した。これまで に国内、アジア、北米の航空会社から計407機の受注があるが、欧州と 中東からはない。

6月15日から開催されるパリ航空ショーでも、実物大模型の展示な どで積極的に営業するという。森本社長は「パリでのショーでは実際に 各国の関係者に会い、地上走行試験含め開発は現在順調に進んでいるこ とをきちんと説明したい」と語った。

当初ショー開催前に行う予定だった初試験飛行は、一部の設計変更 などを理由に9-10月に延期。ただ、17年4-6月に最初の顧客である ANAホールディングスに引き渡すスケジュールは守る方針。既に当初 計画からは約3年半遅れている。8日には地上での走行試験を始めた。

MRJはこれまでの受注機数407機のうち確定が233機。現在開発し ているのは約90席クラスで、その後は70席クラスの開発・製造も行う。 将来的には100席の機種も手掛ける方針。

三菱重の中期経営計画の資料によると、70席から90席のジェット旅 客機の市場規模は今後20年間で3500機と見込む。そのうち90席のクラス では、MRJはブラジル航空機メーカーのエンブラエルの次世代機との 競合になると見ている一方、70席クラスでは次世代機での競合はなく、 ぼほ1社で独占状態が可能だと予想している。

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