個別銘柄:湿布薬懸念の久光薬やTOKAI下落、三井不堅調

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10日の日本株市場で、株価変動材料のあった 銘柄の終値は次の通り。

久光製薬(4530):前日比4.6%安の4730円。厚生労働省が湿布薬 などの市販類似薬を公的保険の対象から外す検討に入った、と日本経済 新聞電子版が10日午後に報道。医師が過剰に処方し、医療費が膨らむの を抑えるのが狙いといい、薬価や需要に対する今後の影響を懸念する売 りが膨らんだ。同社は鎮痛消炎剤のサロンパス、フェイタスシリーズを 販売。

TOKAIホールディングス(3167):7.7%安の490円。海外市場 で2020年満期の円建て転換社債型新株予約権付社債(CB)を100億円 発行する、と9日に発表。潜在的な1株価値の希薄化が嫌気された。調 達資金は短期借入金の返済、子会社の通信設備投資などに充当する。

三井不動産(8801):1.4%高の3533.5円。ドイツ証券は9日、投 資判断を「ホールド」から「買い」、目標株価を3450円から4730円に上 げた。ノンアセットビジネスからの転換を始めているとみるほか、銀行 の不動産業向け貸し出しが急増しており、再びCAPレート低下を織り 込む株価になると予想した。

GMOペイメントゲートウェイ(3769):7%高の3195円。三井住 友フィナンシャルグループ(8316)、三井住友銀行と資本業務提携する と9日に発表した。三井住友銀とクレジットカードなど決済代行ビジネ スの合弁会社を設立。同行から合弁会社に顧客紹介や決済代行システム を提供するなど今後のシナジー効果を見込む買いが膨らんだ。親会社の GMOインターネット(9449)は4%高の1470円。

米久(2290):4.6%高の1913円。16年3月期(13カ月変則)の連 結営業利益計画を47億円から59億円に上方修正する、と9日に発表。創 業50周年記念キャンペーンの効果もあり、上期に加工品の販売が好調だ ったほか、食肉相場が想定を上回って推移したことなどを踏まえた。生 産性の改善や物流効率化にも引き続き取り組む。15年2月期実績は52 億4000万円。

エー・ピーカンパニー(3175):4.9%安の1765円。5月の既存店 売上高は前年同月比8%減だった、と9日発表した。13カ月連続のマイ ナス。客数が同6.4%下落した。同社は都内を中心に居酒屋「塚田農 場」などを展開している。

大和工業(5444):4.8%高の3050円。発行済み株式総数の0.29% に当たる20万株、金額で6億円を上限に自社株買いを行うと10日午前に 発表。期間は同日から19日まで、当面の需給好転が見込まれた。

日立物流(9086):2%安の1983円。みずほ証券は9日、投資判断 を「買い」から「中立」に下げた。現行株価は国内物流事業の収益改善 を織り込んだ水準、と分析。今後は新技術のスマートロジスティクスに よる作業効率の向上などがカタリスト、と指摘した。

丹青社(9743):8.3%高の1059円。2-4月期(第1四半期)の 連結営業利益は前年同期比11%増の23億6800万円だった、と9日に発 表。企業の設備投資増加を背景にディスプレー業界の事業環境は堅調に 推移し、前期比15%減の23億5000万円を見込む16年1月期計画をすでに 上回る。7月末の株主対象に1株を1.5株に分割する。

日産化学工業(4021):4.2%安の2586円。モルガン・スタンレー MUFG証券は9日、投資判断を「オーバーウエート」から「イコール ウエート」に下げた。直近1カ月で株価は15%強上昇、市場を大きくア ウトパフォームし、バリュエーションの切り上がり余地は小さいと判断 した。

そーせいグループ(4565):1000円(16%)高の7300円でストップ 高。みずほ証券は9日、投資判断を新規に「買い」、目標株価を9750円 とした。提携や買収でシーズを獲得し、成長するビジネスモデルで、最 も注目される開発品はフェーズ1試験が進むアルツハイマー病治療薬と 指摘。フェーズ1終了後は年内にも製薬企業に導出される可能性が高 い、との見方を示した。

シーイーシー(9692):8%高の1078円。16年1月期の連結営業利 益計画を25億円から29億円に上方修正する、と9日に発表。工場自動化 ソリューション分野で自社製品のライセンス販売が好調に推移、公共・ 金融・製造業などのシステム構築ビジネスも堅調で、上期業績が想定を 上回る見通しになったことを踏まえた。前期比では13%減益が一 転、0.9%増益になる見込み。

ナ・デックス(7435):24%安の865円。16年4月期の連結営業利 益は前期比39%減の13億円を計画する、と9日に発表。新興国の成長鈍 化などを懸念している。15年4月期は、国内や米国での自動車関連企業 向け需要の伸びから、営業増益率は2.7倍だった。同社は機械商社。

スバル興業(9632):2.3%安の433円。2-4月期(第1四半期) の連結営業利益は前年同期比33%減の7億2600万円だった、と9日に発 表。主力の道路事業で除雪作業などの減少、一部工事の発注や完工時期 が後ろ倒しになった影響を受けた。

ペプチドリーム(4587):14%高の1万1980円。6月末株主を対象 に1株を4株に分割する、と9日に発表。最低投資金額の低下による新 規投資家資金の流入、今後の株式流動性の向上を見込む買いが膨らん だ。また、みずほ証券は投資判断「買い」、目標株価1万6300円で調査 を再開した。大手製薬10社と共同研究開発契約を締結、既に7つのリー ド化合物が発見され、同社のシーズ創出力への信頼感が高まっていると 指摘。最初の化合物導出から約3年が経過し、16年6月期の臨床試験入 りが期待されるとした。

コマニー(7945):24%高の2040円。16日付で東証2部市場に上場 する。今後は、既上場市場の名証2部と双方で売買が可能になる。知名 度向上を見込む買いが入った。

ミサワ(3169):11%安の711円。2-4月期(第1四半期)の連 結営業利益は前年同期比93%減の2000万円だった、と9日に発表。売上 高は0.3%増とプラスを確保したが、想定以上の円安進行で仕入れコス トが上昇、売価の変更を行わなかったため、売上総利益率が悪化し た。16年1月期計画も6億7700万円から前期比37%減の4億600万円に 下方修正。

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