安倍談話で日中関係壊さぬ配慮は「当たり前」-自民・二階氏

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自民党の二階俊博総務会長は、 安倍晋三首 相が今夏に発表する予定の戦後70年談話について、日中関係のさらなる 改善につながる内容となることへの期待感を示した。二階氏は5月に北 京で習近平国家主席と会談するなど中国と太いパイプを持っている。

8日、党本部で行ったブルームバーグのインタビューで語った。二 階氏は日中関係が良くなる方向の談話を期待するのか、との質問に対 し、「当たり前ではないか。常識ではないか」と発言。その上で、「わ れわれがこういうことを築いてきて、談話でぶち壊してしまうなんて、 そんなこと誰も考えていない」と語った。

1995年当時の村山富市首相が発表した戦後50年談話は過去の「植民 地支配と侵略」に対し、「痛切な反省の意を表し、心からのお詫(わ) びの気持ち」を表明。戦後70年談話をめぐっては、村山談話のこうした 文言が盛り込まれるかが焦点となっているが、二階氏は「一言一句、総 理にこう言ってもらいたいと申し上げるつもりはない」と語った。

首脳会談

2012年12月の第2次安倍政権発足後、安倍首相は14年11月に北 京、15年4月にジャカルタで習国家主席と会談したが、1回目はアジア 太平洋経済協力会議(APEC)、2回目はアジア・アフリカ会議(バ ンドン会議)への出席に合わせたものだった。

二階氏は、こうした国際会議に合わせた「ついでの会合ではなく て、本式に日程を取って、会談の準備をして、首脳会談に入るのがい い」と指摘。「そういうことの必要性は両首脳とも思っておられると思 う」とも述べた。

尖閣諸島をめぐる問題については「冷静の上に冷静に対応していく ことが大事だ。こんなことだけで日中が争う必要はない。首脳会談を早 くやって、首脳同士で円満な解決策を見出す知恵があってもいい」と述 べた。

さらに二階氏は「日米関係が一番大事。そして日中も日韓も仲良く やっていくことが必要」と説明。その上で、「日本と中国、日本と韓 国、この間が常にごたごたしている状況では米国にも軽く思われる」と 述べ、中韓両国との関係改善の必要性を説いた。

訪中

二階氏は1939年2月生まれの76歳。運輸相、経済産業相、自民党国 対委員長、衆院予算委員長などを歴任し、14年9月の党役員人事で総務 会長に就任。総務会長室には、和歌山県会議員時代に訪中した際に購入 したという、万里の長城の刺しゅう画が飾られている。

5月には、観光業関係者や国会議員ら約3000人の訪中団を率いて中 国を訪問。23日には習主席との面会も実現させた。二階氏の資料による と、習主席は、訪中団を前に行った演説で孔子の言葉を引用し、「遠方 から友来る、また嬉しからずや」と中国語で語った。

二階氏はインタビューで、習氏の演説について「最大の歓迎の言 葉。素晴らしいスピーチをされた」と述べた。今後の2国間関係につい て、「日中友好が永遠なることを期待しながら、それぞれの立場で努力 しないといけない」と語った。

二階氏は友好関係の構築に向けて「リーダーは国民を引っ張ってい かないといけない。今度は国民が引っ張っていった。3000人の訪中はそ こに意味がある」と語った。

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