韓国大統領の支持率低迷、MERS対応で後手-訪米延期促す声

韓国の朴槿恵大統領は国内で広がる中東呼吸 器症候群(MERS)コロナウイルスの感染について、封じ込めは可能 だと示そうしているが、この問題が大統領の訪米計画に影を落としてい る。

与党メンバーを含む議員らは朴大統領に対し、MERS感染の広が りが抑制される明白な兆しが出るまで訪米を延期するよう促している。 朴大統領は14日から5日間の日程で米国を訪れ、16日にはオバマ大統領 と会談する予定となっている。

首相代行を務める崔炅煥経済副首相兼企画財政相は9日、今週末ま でにMERS危機を終息させる決意を示した。韓国ではこれまでに 約100人が感染し、7人が死亡した。

MERS問題への政府の対応が後手に回ったことから、朴大統領の 支持率は過去最低近くに沈んでいる。これまでのところ感染は病院内に とどまっているが、外国から韓国への旅行のキャンセルは数千件に上 り、国内では感染を恐れる市民がショッピングモールやレストランを避 け、個人消費や需要が落ち込む恐れがある。ゴールドマン・サックスは 9日、MERSによる影響の可能性などを理由に韓国の2015年の経済成 長率予想を3.3%から2.8%に下方修正した。

朴大統領がMERSについて初めて公に言及したのは6月1日の側 近との会合で、最初の感染確認の12日後だった。感染者が治療を受けて いる病院名を保健福祉省が公表するまで18日かかった。

英レディング大学の生物科学学部のウイルス学者、ベンジャミン・ ニューマン氏は電子メールで、「MERS検出から衛生当局が感染拡大 阻止に動くまで、なぜこれほど遅れたか問うことは妥当だ」と指摘。 「初期対応を誤った」と述べた。

原題:Park Seeks to Prevent MERS Crisis From Overshadowing U.S. Trip(抜粋)

--取材協力:Natasha Khan、Heesu Lee.

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