NY外為:ドルの短期ボラティリティが上昇-利上げ観測の中

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投資家は外国為替市場での相場の大幅な変動 に順応する必要がある。先進10カ国(G10)通貨のうち9通貨に対する ドルの短期間の変動を示す指標は、長期間の指標を上回っており、投資 家がドルを売買するための明確な材料を待ちつつ、より大幅な値動きに 備えようとしていることを示唆している。米当局による初回利上げの時 期をめぐり憶測が広がる中、ドル相場は変動が続いている。

ウェルズ・ファーゴのストラテジスト、エリック・ビロリア氏は 「政策見通しに関してはなお相違があるが、為替市場での動きはそれ以 上にむらがある、もしくは変動が大きいといえる」と指摘。「短期的に 不確実性が強まり、政策が正常化し始めれば中長期的には不確実性が和 らぐというのは筋が通っている」と続けた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロ・ドルの3カ月物のボラテ ィリティは11.8%に上昇。1年物のボラティリティを上回り、差はここ 1カ月余りで最大となった。

ドルはユーロに対し前日比ほぼ変わらずの1ユーロ=1.1283ドル。 対円では0.1%安の1ドル=124円34銭。5日には125円86銭と、2002年 6月以来のドル高・円安水準となった。

ドルの動き

ドルは5日に1.1%上昇。予想を上回る雇用統計に反応した。ただ 8日にはフランスの当局者が記者団に対し、オバマ大統領が強いドルは 問題だと発言したと述べ、これに反応してドルは下げた。オバマ大統領 はこの当局者発言を否定したものの、ドルの下落は続いた。

RBCキャピタル・マーケッツのシニア為替ストラテジスト、エル サ・リグノス氏は「市場は次の大きな動き、もしくは大きなトレンドを 待っている」と指摘。金融当局者が6月の会合で「データ依存の姿勢と 短期的なデータとの関係性を強調し過ぎる場合は、それこそボラティリ ティを高める要因になる」と述べた。

金融当局は利上げ開始の時期を見極めるため、最新の経済指標を細 かく分析している。

スタンダードチャータードの為替ストラテジスト、アイメア・デー リー氏(ロンドン在勤)は「今週発表される第一級のファンダメンタル ズデータや中央銀行の動向を待つしかない。こうした材料が出れば市場 は方向性がより定まるし、確信も強まる」と指摘した。

原題:Volatile Trading Rules Dollar as Fed Weighs Rate-Increase Timing(抜粋)

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