ロシュ、アルツハイマー薬試験の再実施検討-競合社の成功で

スイスのロシュ・ホールディングはアルツハ イマー病治療の治験薬「ガンテネルマブ」の臨床試験を再度実施するこ とを検討している。米バイオジェンの同種の薬が有望であることを示す 結果が出たためだ。

ロシュは昨年12月、プラセボ(偽薬)との比較で十分な効果が認め られなかったことを理由にガンテネルマブの臨床試験を中止した。その 4カ月後、バイオジェンは同社の「アデュカヌマブ」がアルツハイマー 病の進行を遅らせることを示したと発表。患者の脳内に蓄積するタンパ ク質であるベータアミロイドを標的にした治療の有効性に関する仮説を 裏付けた。

ロシュの神経科学臨床開発の責任者であるパウロ・フォントウラ氏 は電話インタビューで、投与量をより高くするなどの調整を加えて試験 をやり直す可能性があると説明した。アデュカヌマブと同様、ガンテネ ルマブはベータアミロイドを標的とする抗体。

アルツハイマー治療薬の数は少なく、エーザイの「アリセプト」な ど既存の製品は精神機能の低下などの症状を緩和することができるもの の効果は長続きせず、完治の方法はない。昨年公表された調査によれ ば、2002年から12年の間に試験が行われた244のアルツハイマー病治験 薬のうち承認されたのはルンドベックの「Ebixa」だけだ。

原題:Roche Takes Another Shot at Alzheimer’s After Biogen Has Success(抜粋)

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